北野武監督が初の続編に着手

北野武監督が初の続編に着手「痛い描写、ご期待ください!」

映画会見/イベントレポート
映画『アウトレイジ ビヨンド』現場会見
(前列、左より)松重、三浦、北野武監督、西田、小日向、(後列)新井、高橋、加瀬、桐谷

映画『アウトレイジ』の続編にして完結編となる『アウトレイジ ビヨンド』の記者会見が、制作現場近くの千葉県・生命の森リゾートにて行われ、北野武監督をはじめ、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、松重豊、小日向文世、高橋克典、桐谷健太、新井浩文の総勢9名が出席し意気込みを述べた。北野監督はキャリア初の続編を手がけることへの抱負や、前作で話題となった独創的な死に様について「ご期待ください」と自信を見せた。

4月2日に神戸でクランクインした本作。ストーリーは明かされていないが、警察がヤクザ壊滅を画策するなか、東西の巨大ヤクザ組織の対立に、巻き込まれていく大友(ビートたけし)の姿が描かれるようだ。北野監督は「神山繁さん、中尾彬さんとか、西田さんとか、コッテコテの芝居をやられまして、見ててヘトヘトになりました(笑)。あのシーンで40分はいったという。ほんとに面白くてしょうがない」と確かな手ごたえを感じている様子。

北野組初参加の西田は関西最大勢力・花菱会、若頭の西野を演じるが、監督のコメントを受けて、「憧れの北野組に参加できてホントに嬉しい。そして、悪役という事でとっても心が弾んでいます(笑)」と呼応。また、前作に続き関東の巨大暴力組織・山王会、加藤会長役の三浦は「(前作からの)数少ない生き残りの1人。追われる立場になり、非常に疑心暗鬼な毎日。今日も2人殺してまいりました」とサラリ。すると、会見場は笑いに包まれるも、一瞬おいてただならぬ雰囲気に。この日、残念ながら撮影風景は公開されなかったが、全員悪人だと改めて思い起こさせる、さすがの話術だ。

北野武監督が初の続編に着手「痛い描写、ご期待ください!」
初の続編に着手

拷問や殺害方法を考えてから物語を構築したという前作。その独創的な死に様は話題となった。当然、本作でも見られるのかと記者から質問が飛ぶと、監督は「それを期待されるんで、ちょっと困ってる。ただ、『痛えッ』てのをやんないといけないなと思って。ご期待ください!」とキッパリ言い放った。

本作の公開規模は、北野作品初となる全国200館以上が既に確定。森プロデューサーは「極上のエンターテイメント」だと強調。監督も「続編であるけれども独立した物語。ストーリー展開は2本目だけ見ても大丈夫になっている。台本段階で、かなり楽しい。もし失敗したら、演出のせいだと言われると恥ずかしいから、頑張ります」と宣言。これは、かなり期待がもてそうだ。

映画『アウトレイジ ビヨンド』予告編

©2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会

日本公開=2012年10月6日
配給=ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野

公式サイト http://www.outrage-movie.jp/
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