スティーブン・スピルバーグ監督と是枝裕和監督

映画『そして父になる』米国リメイク決定、スピルバーグが対談で是枝監督を質問攻め?!

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スティーブン・スピルバーグ監督と是枝裕和監督
スティーブン・スピルバーグ監督と是枝裕和監督

[シネママニエラ]映画『そして父になる』が、米国の映画製作会社ドリームワークスによるリメイク化となることを受けて、是枝裕和監督が渡米し、LAにあるドリームワークス社のオフィスで、スティーブン・スピルバーグ監督との対談が実現した。

カンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査委員長を務めたスピルバーグは、映画『そして父になる』鑑賞の感想を改めて「あの作品は本当に素晴らしかった。非常に高いレベルでのエモーショナルな感動があり、5月に見て感動して。それから6、7、8、9と4か月たっているのに、まだ同じハイレベルの感動が残っている」と語り、「カンヌで見てボクはボロボロ泣いていたんだけど、審査員室に入って行ったら、他の審査員もみな涙してたんだよ。リメイクさせてくれる決断をしてくれて感謝しています」と感謝を口にした。

そして、スピルバーグ監督が、是枝監督に「あの子供たちはどうやって演出したんだい?」、「どのくらい時間をかけた?」、「特にpoor father(※リリーさんのこと)とボクは呼んでるんだ、彼はよかったなぁ。評判高い役者なの?」「最後の福山さんと2本の道を並行するシーンは素晴らしかった。あれは、ロケーションが先なの?それとも脚本に書いてあったの?」「英語で映画を作る気はないの?」などと質問攻めに!

対談の後半には、是枝監督もスピルバーグに、「『シンドラーのリスト』の血の色はどうやって?」と質問返し。すると、スピルバーグ監督は「あれは、紫色なんだ。白黒映画は特殊な技術が必要で、紫色がより黒く見えるんだ。たとえば昔の映画だけど『ジャンヌ・ダルク』では白い壁を表現するのに、ピンクの壁にしていたんだよ。役者はシリアスな映画なのにピンクの壁を前にして演技するのはとまどったと思うけど」などと、包み隠さずに述べていた。

リメイクについて「オリジナルのことはあまり気にせずに、アメリカの文化にあわせて好きに作ってください」と発する是枝監督に対して、スピルバーグ監督は「アメリカと日本とカルチャーは違うけれど、この作品のテーマは世界共通のものだから、いいものになるよ!」と返答。そして「リメイク録るときには、撮影現場に是非来てください!モニター横に座って指示を出してくれてもいいですよ」と、来訪を歓迎した。

英題=LIKE FATHER,LIKE SON
日本公開=2013年9月28日
配給=ギャガ
公式サイト
©2013『そして父になる』製作委員会

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