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鈴木敏夫「宮崎の次は庵野秀明。庵野には才能がある」

鈴木敏夫、庵野秀明[シネママニエラ]第27回東京国際映画祭の記者会見が行われた。今年のコンセプトは作品重視の映画祭。また映画祭のロゴも新しくなった。2020年東京オリンピック開催に向けて都市・TOKYOは新たに世界へ、その意味も込めて「東京」をイメージする「T」をモチーフに「映画」の象徴であるフィルムを基礎に作ったもの。フェスティバルナビゲーターを務めるのは岡本あずさ、ハリー杉山の2名だ。

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オープニング作品『ベイマックス』の製作総指揮ジョン・ラセターは「こんにちは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのジョン・ラセターです。私達の最新作『ベイマックス』が東京国際映画祭にて上映されることを大変嬉しく思います。世界に先駆けて、日本でプレミアを迎えることは素晴らしいことです。とてもワクワクしていますし、早くみなさんに観て頂きたいです!ドウモアリガトウゴザイマス」とコメント。会期中の来日も決定している。

クロージング作品『寄生獣』の山崎貴監督からは「寄生獣という作品は“種としての人間”がいかに生きるべきかということを考える入り口になりうる作品だと思います。沢山の問題を抱えた現代という時代、このような大きな映画祭のクロージングにこの作品を選んでもらえた意義は大きいと思います」とコメントが寄せられた。

本年の特集上映「庵野秀明の世界」は同氏にとってこの規模は初とのこと。この日、質疑に応じた庵野は「僕はあまり自分の作品を見直さないんですけど、今回何十年ぶりに見直した作品とかあります。結構面白いもの作ってるなと思いました。根っこは変わってないですね。これの延長なんだなって思いました。大学の時に作ったウルトラマンとかは本当に世の中に出ていないと思うので。スクリーンの大画面でやるというのは感慨深いものがあります。どれも忘れがたいといえば忘れがたいですが、やっぱりエヴァンゲリオン。最初はまともなロボットアニメをやっているのにだんだんおかしくなっていきました。若かったですね」などと語った。

特集の発案者はスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーで、「宮崎の次は庵野しかいないと思いました。作家を取り上げるなら庵野しかいないと」と断言。「ものを作るというのは才能のある人にしかできない。庵野には才能がある。その才能を大切に使ってほしい」とさらに世界へという意味を込めて述べていた。

開催期間=2014年10月23日[木]~10月31日[金]9日間
会場=六本木ヒルズ(港区)、TOHOシネマズ日本橋(中央区)ほか都内の各劇場及び施設・ホールを使用
公式サイト http://www.tiff-jp.net/
チケット発売=10月11[土]よりticket boardにて発売

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