サイトアイコン シネママニエラ

庵野秀明『シン・エヴァ』やり遂げます!

[シネママニエラ]第27回東京国際映画祭の特集上映「庵野秀明の世界」において2014年10月27日、映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に』が上映され、庵野秀明監督がトークイベントに登壇し、宮崎駿とエヴァの感動秘話を初めて明かした。語り終え一呼吸おくと「今、つらいこと思い出して泣いちゃった」と、一瞬だが涙をぬぐうひと幕も。真摯にファンと向き合っていた。

庵野秀明監督

この「庵野秀明の世界」会期中に予定されているトークイベントは全5回。その4回目となるこの日は、映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に』の上映後とあって、庵野は新企画『シン・エヴァンゲリオン劇場版(EVANGELION:3.0+1.0)』について言及した。

「いまリストを観て気がついたんですけど、『序』『破』『Q』の間隔が2年とか3年おきなんですね。それなら次は4年とか6年後でも……」とにやりと笑う。しかしながら、心待ちにしているファンの心の叫びを察知したようで、「いえ、冗談です。やり遂げます!」と明言。これまでの制作・企画、その苦悩も包み隠さず語った。

そんな庵野が監督に必要な要素4つとともに持論を展開。「僕の性質からすれば、トップ(監督)向きではなく、二番手。アニメに限らず制作物は100パーセントにはならないもの。とはいえクオリティを60パーセント以下に落としたり、収益でマイナスを出さないように、責任をとる役割」だと分析。例えば「リテイクの要否が議論になったときに、『このままでいく』などの判断をし、周囲を納得させ、その責任をとることが重要」なのだと。

そして今だから話せる逸話も。実は、書籍「庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン」は対話式インタビューの採録ではなくて、庵野自身が原稿として約9割を執筆していたことを語った。「前後の話がつながるように、竹熊(健太郎)さんや大泉(実成)さんが語ってもいないことQ&Aも僕が書いています」と苦笑い。ほぼすべてが庵野ワールドとなっていることがわかった。

庵野秀明が語る、宮崎駿とエヴァの感動秘話は動画でどうぞ。

庵野秀明が宮崎駿とエヴァの感動秘話を明かす

第27回東京国際映画祭
特集上映「庵野秀明の世界」
会期=2014年10月24日[木]~10月30日[金]
開場=TOHOシネマズ日本橋
第27回東京国際映画祭公式サイト 第27回東京国際映画祭公式サイトhttp://2014.tiff-jp.net/news/ja/?p=26010

庵野秀明の世界 – 第27回東京国際映画祭 特集上映

2020年公開『シン・エヴァンゲリオン劇場版』特報公開
「庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン」をAmazonで購入する

モバイルバージョンを終了