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俳優リリー・フランキー『神さまの言うとおり』で無駄な徹夜を体験?!

[シネママニエラ]第13回目となる【三池崇史監督 presents大人だけの空間】が11月6日にビルボードライブ東京にて行われ、三池監督の最新作である映画『神さまの言うとおり』に謎のホームレス役で出演しているリリー・フランキーがゲストとして登場。このふたりのトークが面白くないはずはなく、台本なしのオトナ印満載の話題を繰り広げて来場者を楽しませた。

三池崇史、リリー・フランキー

同作は、「週刊少年マガジン」連載の金城宗幸原作、藤村緋二作画による漫画を基に実写化しており、教室が戦場になるという巨大な謎と圧倒的な恐怖を生き抜く学生たちの姿を描くサバイバル青春映画。

実は三池作品の出演は本作が2本目となるリリー。「まだ、一作目(映画『極道大戦争』)が完成も公開もされていないのに、三池監督から次のオファーが」と振り返り、本作の撮影は「朝5時半に撮影開始というので、夜中の2時に現場に入ってエクステンションだとかメイクなどの準備をしたのに、その日は雨が降って撮影が延期になった。自分は究極の夜型人間だけど、あれは無駄な徹夜だったな」と自虐気味に語った。

(ゲスト)リリー・フランキー

そんな俳優リリーのことを、三池監督は「映画の作り手ですけれど、映画を観るときは役者を見ている。(リリーが出演した)映画『凶悪』や『そして父になる』もリリーさんが演じると、台本で生まれたキャラではないとこまで、その役を持っていく力量がある」と絶賛。本作でのホームレス役も「原作を読んだ時にリリーさんしかいないと思った」とべた褒めだ。

ふたりに共通するのは、仕事のオファーを「あまり断らないこと」だとして同意。三池監督が多才なリリーに本業を問うと、「確定申告の職業欄はイラストレーターです」との答えで、逆に多作な三池監督の見解を問う流れに。三池監督は「暇なのが嫌なんで」と端的に答えたが、そこから我が道を行く心意気として「なんでもやれる喜びってものがあるのに。映画の人からは『邪道だ』と言われたり、『やりたいことだけをやれ』と諭されることがある」と吐露した。

三池崇史とリリー・フランキー
第13回【三池崇史監督 presents大人だけの空間】

映倫審査でR+15となった本作は約3時間モノだったが編集で2時間弱に。完成作を観た原作者も太鼓判を押したという。三池監督は「一番観てほしいのは中学生なんだけど」と語りつつ、「結局、映画が面白いかどうかは、観る人が決めること。(本作は)悲惨だけど陰惨ではない。爆笑映画。子どもの頃は何をやっても楽しかった。大人になると、成長したからか、つまらなく感じることもある。それはある意味で感性が退化しているんだけど、本作を観てその感性を磨いて欲しい」という持論で作品の魅力をアピールした。

【三池崇史監督 presents大人だけの空間】は、三池監督がプレゼンターを務めてトークショー付プレミア試写会を実施する人気企画。

映画『神さまの言うとおり』は、2014年11月15日[土]より全国公開
©2014「神さまの言うとおり」製作委員会

R+15 2014年 日本映画/117分
英題=As the Gods Will
日本公開=2014年11月15日
配給=東宝

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