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斎藤工「映画の出前はじめました」in福島

俳優の斎藤工「映画の出前はじめました」
斎藤工、来場者を出迎える
[シネママニエラ]俳優の斎藤工が発案した、移動映画館プロジェクト「cinéma bird(シネマバード)」が7月26日に、福島県広野町のふたば未来学園高校で開催された。

斎藤が「齊藤工」として活動する、この企画の成り立ちについて「3.11後に映画館を調べたら、福島県ほかの劇場数が減っていたんですね。その時から劇場体験のエンターテイメントでなにかできないかと試行錯誤していたのですが、映画の出前が僕らしいかなと思い始めました」と話す。

この日は、斎藤が監督した短編『オールフォーシネマ』に加え、齊藤がセレクトした3本(ネイチャードキュメンタリー『小さな世界はワンダーランド』、『セッション』、『フラッシュバックメモリーズ』4D)を上映。齊藤は「今回選んだ3作品はどれも苦悩や困難に立ち向かい、乗り越える姿が描かれています」と語り、「このプロジェクトを慈善事業とは思っておらず地域の方々とタッグを組んでお祭りを開催していくという形にしたい。鳥が自由に羽ばたいて好きなところにとまる様に素敵な作品を届けたい。また来年も来てほしいなと思ってもらえたら嬉しいです。この出会いをとても大切に1回だけでなく10年後、20年後も続けていきたい」と次回開催に向けた熱い思いを口にした。

また、前日設営を振り返り、「cinéma birdのロゴマークである鳥とそっくりの小さい鳥がいて自分たちをじっと見ていたんですよ。そして夕暮れがすごく綺麗でしたよね。準備段階ではパイプ椅子を並べていたのですが床に直に座って観たほうがいいだろう」と夜遅くに撤去したとのこと。映画上映というより「お祭りを届けに来た感じなので自由に動き回って観てほしかったんです」と語り掛けていた。

朝10時から21時過ぎにまで及んだ、第2回「cinéma bird」となる「cinéma bird in FUKUSHIMA」には、シンガーソングライターMOGMOSのライブ、GOMA&The Jjungle Rhythm sectionの生演奏付上映、それに17歳にして監督・脚本・編集を手掛ける松本花奈と7月にメジャーデビューしたばかりの17歳のシンガーソングライター井上苑子、松江哲明監督、広野町の遠藤智町長が参加している。

「cinema bird」Facebookページ 
第1回は2014年11月29日、宮城県石巻市にて

映画『セッション』
映画『フラッシュバックメモリーズ』3D

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