間宮祥太朗『全員死刑』映画初主演に「好奇心・緊張感・懐疑心覚えた」

シネママニエラ編集部

7年前

俳優の間宮祥太朗が、実際の事件を題材とした映画『全員死刑』で映画初主演する。「期待も好奇心もありましたが、実在する事件の内容から緊張感と懐疑心も覚えました」というが、「冒険であり挑発でもあるこの作品を楽しみにしていてください。この映画は風刺ではなく狂悪エンターテインメント」だと宣言。

本作の題材は未だ真相が解明されない特異な事件、通称「大牟田一家４人殺害事件」。２００４年９月に福岡県大牟田市で発生した強盗殺人死体遺棄事件。被告である家族４名に死刑判決が下りた。

原案の獄中手記「我が一家全員死刑」（コアブックス刊）と事件を基に脚本（継田淳と共同）も担当した、小林勇貴監督は自ら監督し映画化を切望。「人生でいつか商業映画を撮ってみたい！　いつかこの原作で撮りたい！　その両方が１作目で１度に叶いました」。

本物の不良総勢４６名（内２０名逮捕）を出演させ共に撮りあげた青春群像問題作『孤高の遠吠』で注目を浴びた小林監督。その圧倒的な才能に惚れ込んだのは『冷たい熱帯魚』『恋の罪』『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』等の日活プロデューサー千葉善紀と映画監督の西村喜廣。

「園子温、白石和彌に続く狂悪エンタメ監督は奴しかいない！！」（千葉）
「僕は、監督や特殊造型プロデューサーもやっている。でも、映画のプロデュースは本当に好きなやつしかやらない！小林勇貴はその一人だ！」（西村）

主演の次男・タカノリ役にはこれが初主演作となり今後も話題作出演が目白押しの人気若手俳優・間宮祥太朗。長男・サトシ役を『ケンとカズ』の毎熊克哉、父親役に六平直政、母親役に入絵加奈子。タカノリの彼女役に清水葉月と新旧実力派俳優が小林勇貴の才能に惚れ込み結集。日本映画史に新たな衝撃を与える狂悪なエンターテインメント作品が誕生する。

小林勇貴監督

「人生でいつか商業映画を撮ってみたい！いつかこの原作で撮りたい！その両方が１作目で１度に叶いました。あまりの過激さに yahoo ニュースのコメント欄が荒れるだけでは済まないと思います。世界中で炎上騒ぎが起きることでしょう！いいことです！１５歳未満から死に損ないの老人まで楽しめる最高のエンターテイメントになっています！ていうかよぉ、題名聞けばわかんだろ？
全員死刑にしてやるよ！！」

間宮祥太朗（主演の次男・タカノリ役）

「この作品の話を聞いた時は期待も好奇心もありましたが、実在する事件の内容から緊張感と懐疑心も覚えました。小林監督の存在は存じ上げていましたが、『孤高の遠吠』という既視感のない新的な映画を撮り、この凄まじい事件を映画にしようとしている監督にまず会いたいと思いました。実際にお会いして、何故撮ろうと思ったのか、如何にして撮るのかだけではなく監督が日々感じている怒りや喜びを聞き、その話している姿と眼差しを見てこの作品に主演で立つ決意が固まりました。

毎熊さん、六平さん、入絵さんと一家として過ごした時間はデタラメで滑稽な密度の濃いものでしたし、清水さんとの度重なるファイティングイチャイチャはとても楽しい掛け合いでした。そして凶暴なスケジュールと小林監督の聞いたことのない様な演出をものともしない(ある程度はしてたかもしれない)男気と女気を見せたスタッフの方々は本当に格好良かったです。小林勇貴監督の初商業作品という挑戦に間宮祥太朗映画初主演という挑戦をぶつけてくる日活のプロデューサーさんはきっと未開の地が好きな冒険家か何かなのだろうとこれを書きながら改めて思っています。そんな冒険であり挑発でもあるこの作品を楽しみにしていてください。この映画は風刺ではなく狂悪エンターテインメントです」

映画『全員死刑』あらすじ

鬱屈した日々を暮らす兄弟とその家族。ある日、近所の資産家一家が脱税して溜め込んでいる現金があることを知りその金を強奪する計画が提案される。それはあまりにも無謀な計画。ひとりを殺害したのを機に事態はエスカレートし、最狂最悪の殺人家族の暴走が狂い咲く！わずか３日間のあまりにも無謀で狂気じみた衝撃の物語が繰り広げられる。
（ R15+　2017年日本映画）

映画『全員死刑』予告編

映画『全員死刑』（日活、東京テアトル配給）は2017年秋より全国公開 →　2017年11月18日[土]よりヒューマントラストシネマ渋谷・テアトル新宿ほか全国公開