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第30回TIFF東京グランプリはトルコ映画『グレイン』!

第30回東京国際映画祭コンペティション部門の東京グランプリ/東京都知事賞 Tokyo Grand Prix / The Governor of Tokyo Awardが11月3日、クロージングセレモニーのなかで発表され、トルコ出身の巨匠セミフ・カプランオール監督の映画『グレイン』(原題 Buğday / 英題 Grain )に決まった。審査員長はトミー・リー・ジョーンズ。

映画『グレイン』より
© KAPLAN FILM / HEIMATFILM / SOPHIE DULAC PRODUCTIONS / THE CHIMNEY POT / GALATA FILM / TRT / ZDF / ARTE FRANCE CINEMA 2017

永瀬正敏審査員は「1作品を観るごとに集まり、意見を交わしあう機会を設けた」ということを明かした。国際映画祭の審査において、この取り組みは異例。審査員長自ら提案したことであり、その理由を問われると「第一印象を大事にしたいこと、そして他社の意見や感想を受けること、時間の経過とともにそれが変わっていくことを踏まえて」のことだという。

東京グランプリを受賞した同作は近未来の地球を舞台に、種子の遺伝学者であるエロール・エリン教授を主人公に、遺伝子コントロールによる食物を栽培する中で、都市の農業プランテーションが原因不明の遺伝子不全に見舞われたことから展開する物語。ノヴァス・ヴィタ社の前任研究者セミル・アクマンの過去の論文において、「その危険性を指摘していた」ことを知ったエリン教授は、磁気壁を超える危険をおかしてアクマンを捜す旅に出る。主演は『グラン・ブルー』のジャン=マルク・バール。

17:52現在、審査員(トミー・リー・ジョーンズ審査員長、マルタン・プロヴォ、レザ・ミルキャリミ、ヴィッキー・チャオ、永瀬正敏)の記者会見が開催中。5か国語が飛び交う審議を経て決まった、受賞結果はこちら。

コンペティション部門

東京グランプリ/東京都知事賞
『グレイン』 Grain

審査員特別賞
『ナポリ、輝きの陰で』 Crater

最優秀監督賞
エドモンド・ヨウ 『アケラット―ロヒンギャの祈り』AQÉRAT (We the Dead)

最優秀女優賞
アデリーヌ・デルミー『マリリンヌ』 Maryline

最優秀男優賞
ドアン・イーホン『迫り来る嵐』 The Looming Storm

最優秀芸術貢献賞
『迫り来る嵐』 The Looming Storm

最優秀脚本賞 Presented by WOWOW
『ペット安楽死請負人』 Euthanizer

観客賞
『勝手にふるえてろ』 Tremble All You Want

アジアの未来

作品賞
『僕の帰る場所』 Passage of Life

スペシャル・メンション
『老いた野獣』 Old Beast

国際交流基金アジアセンター特別賞
 藤元明緒『僕の帰る場所』 Passage of Life

日本映画スプラッシュ

作品賞
『Of Love & Law』 Of Love & Law

SAMURAI (サムライ)賞

坂本龍一

東京ジェムストーン賞

松岡茉優、石橋静河、アデリーヌ・デルミー、ダフネ・ロー

第30回東京国際映画祭の開催は2017年10月25日[水]~11月3日[金・祝]

第30回東京国際映画祭公式サイト
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