RADWIMPS野田洋次郎、『空海』主題歌は「愛と赦しをテーマに歌詞を紡いだ」

6年前

主題歌「Mountain Top」と挿入歌「Shape Of Miracle」を書き下ろしたRADWIMPS（野田洋次郎、桑原彰、武田祐介）が、染谷将太主演の映画『空海 KU-KAI 美しき王妃の謎』初日舞台挨拶にサプライズゲストとして来場。同作の楽曲誕生について巨匠チェン・カイコー監督から「この映画にはRADWIMPSの音が必要なんだ」という熱烈オファーを受け、「愛と赦しで歌詞を紡ごうと思った」等と明かした。舞台挨拶には染谷をはじめ、阿部寛、松坂慶子、再来日したチェン・カイコー監督が登壇している。

野田、桑原、武田は、舞台挨拶の途中で（観客への）サプライズゲストとしてステージに登場！それぞれが花束を手に現れて、登壇者に初日のお祝いとして手渡しした。

楽曲の感想を問われた、染谷は「（作品の）最後に優しく包み込んでくれる感じですし、映画で深いところまで行って、それをもう一段階深く思わせてくれたことに感動を覚えました」としみじみ。阿部は「この映画の空海と白楽天にぴったりだと思いました。いい映画をさらに高めてくれたと思います。ありがとうございます！」と感謝。

そして、松坂は「監督の映画の世界観を本当に素敵に表現してくださって。私が撮影現場で、監督から感じたのは一緒に仕事をしている仲間やこれから映画の仕事に携わる若者たちのことを、とても大事にされていたことです。それは今の人や未来の人へ大事なことを伝えていくこと。そういう意味の込められた楽曲だと感じました」と付け加えた。

野田は「最初に（オファーを）いただいた時に、監督はご謙遜なさって「自分はもう年老いているので、あなた方のような若者に」とおっしゃっていました。本作は普遍的で今に通じる物語だと思います。長い年月をかけて作り上げた最終版を観た時に、これだけのものを諦めずに最後までやりきった監督は、ものすごいエネルギーの持ち主だと思いました。僕は異なるフィールドですけども、同じくものを作る者として、ものすごく尊敬を覚えました」と述べて、監督と打ち合わせた際に「『この映画は「愛」と「赦し」が大きなテーマなんです』と、お話されたことが一番印象に残っていまして、僕の中では「愛」と「赦し」で歌詞を紡ごうと思いました」と制作の裏側を語った。

チェン監督は「RADWIMPSの皆さんが映画をご覧になって、好きなように楽曲をつけてくれることを望んでいました」と振り返り、「RADWIMPSさんから学んだことがあります。主題歌はエンディングで流れますけれども、映画に別の意味「生きていることを喜びとして感じられる」という新しい感覚をもたらしてくれました」と改めて感謝を言葉にする。さらに「野田さんがおっしゃったように、本作のテーマは「愛」と「赦し」です。それはなぜかと言いますと、（劇中の物語に触れて）ある女性が戦争で国が敗れたために責任をとらされる、そのような時代は二度とないだろう、ということが重要だと思っています」と神妙に述べた。

左からRADWIMPS（武田祐介、桑原彰、野田洋次郎）、染谷将太、阿部寛、松坂慶子、チェン・カイコー監督

締めの挨拶でチェン監督は「日本の公開初日に、このように皆さんと参加できたことを嬉しく思います。私が心から願っていることが二つあります。一つはこの映画「空海」を日本の観客のみなさんに受け入れてもらうこと、そして二つ目は映画が大ヒットすることです。本当にありがとうございました」と笑顔で語り、染谷は「本日は本当にありがとうございました。（主演の）僕が言うのも何ですが、この映画は「劇場で見ないと損しますよ！」。一人でも多くの方に、この感動と迫力をぜひスクリーンで体験し、深い愛にどっぷりと浸ってもらえると嬉しいです。冬季五輪の後はぜひ「空海」にお越しください！」とアピールした。

本作は夢枕獏著の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」をベースに、空海が長安にやってくると言う設定はそのままに、中国詩人の白楽天をパートナーに翻案し、空海と白楽天がコンビを組んで楊貴妃の不思議な死についての謎を究明する。

映画『空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎』（KADOKAWA、東宝配給）は2018年2月24日[土]より全国公開