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ジョン・ランドー来日 実写『銃夢』初映像を披露!

木城ゆきと著の漫画「銃夢(がんむ)」をベースとする、ハリウッド映画『アリータ:バトル・エンジェル』をプロデュースするジョン・ランドーが来日し、世界初となる本編映像の一部をマスコミ向けに披露した。

ジョン・ランドー プロデューサー

映画『タイタニック』『アバター』などで数々の歴史を塗り替えてきた巨匠ジェームズ・キャメロン製作・脚本で実写化される本作について、既にまとめサイトで「ギレルモ・デル・トロ」が関与していたことが触れられてきた。ランドー プロデューサーは改めて「彼は、熱心に「銃夢」シリーズを読んでおり、この作品を我々に教えてくれて、私たちはとっても気に入りました!」と明かした。

具体的に気に入ったのは、何かというと「アリータという主人公のキャラクターです」と即答。そして「キャメロンはこの漫画を知った当時、13歳の娘がいました。ティーンエイジャーがどういう苦しみを得て、自分を発見するかの過程を見ていたわけです。そして、木城先生は作品のなかで、キャラクターが自身を誇りに思う過程を描き、人間が人間であることとは何なのかという問いに答えようとしています。アリータはサイボーグですが、人間性があるんです」と話す。

そんなアリータのキャラクタービジュアルの目の大きさが、日本の原作ファンの間で議論されていることについて、「目は心の窓です。窓を大きくすれば大きくするほどキャラクターの中に人を引き入れることができます。 私たちが生きる今の時代、技術が漫画のキャラクターに本当に息を吹き込むことが可能になってきましたし、キャラクターに魅了されると、もう目のことは忘れてしまうと思います」と自信たっぷり。確かに映像の見初めにはほかのキャラクターと比べて大きな目に気がとられるように感じなくもないが、「心の窓」という説明に合点がいくようになる。

なお、「映画化の権利をいただき、最初はジェームズ自身が『監督をやりたい!』と話していたのです。けれども、先に『アバター』をやることになりまして。それで『アバター』の経験があれば、それを先に公開することで『アリータ:バトル・エンジェル』がより良いものになると思っていたからです」と説明した。だが「そうしているうちに、『アバター』続編の監督にキャメロンが決定し、別の監督を探すことになった」のだという。

「ジェームズは、自身が手掛けた脚本を(映画『シン・シティ』のロバート・)ロドリゲスに見せ『脚本を書いて満足しているんだけど、ちょっと長すぎるんだよ。しっかりと短くまとめたなら、彼に監督を任せてもいい』のだと言いました。ロドリゲスは、4か月がかりで脚本に取り組み、良い長さにまとめたものをジェームズと私に見せてくれました。そこに鍵となるもの、大事だと思うものが全部盛り込まれていたんです」と振り返った。

イベントの最後には、原作者から「「銃夢」の最初の連載が終わる少し前の 1994年から、海外のプロデューサーや監督から映画化したいというオファーがいくつかきて、そんなとき編集者の人と「キャメロンが映画化したいと言ってきたらどうする?」と冗談を言い合っていたものです。強いヒロイン、アクション、SF ビジュアル、などキャメロン監督と僕の作品には共通点が多いけれども、本当にそうなるとは、もちろんその時は夢にも思っていませんでした。そしてこの度、『アリータ:バトル・エンジェル』の世界で初めてメディアに公開される最新映像を、作品が生まれた日本に最初に持ってきていただき、ありがとうございます。 僕自身、この映画の完成をとても楽しみにしています」と期待に満ちたコメントが寄せられ、ランドープロデューサーも笑みを浮かべていた。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』(20世紀フォックス映画配給)は2018年12月より全国公開

ハリウッド版・銃夢『アリータ:バトル・エンジェル』公開決定!

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