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趣里『生きてるだけで、愛。』主演映画にかける熱い思い語る

女優の趣里が10月20日、主演映画『生きてるだけで、愛。』完成披露上映会に出席し、「理不尽な感情にさいなまれる引きこもり気味のヒロイン」を演じた本作にかける熱い思いを語った。イベントには共演の菅田将暉、仲 里依紗、西田尚美、石橋静河、織田梨沙、関根光才監督も来場した。

左から織田梨沙、西田尚美、仲里依紗、趣里、菅田将暉、石橋静河、関根光才監督
©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会

本作は、『異類婚姻譚』で第154回芥川賞を受賞した本谷有希子著の芥川賞&三島賞候補作をベースに実写映画化した、今を懸命に生きる不器用な男女ふたりのラブストーリー。鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態の寧子と、寧子と同棲中の津奈木の前に津奈木の元カノが現れ、二人の関係に変化が訪れる。

関根監督は、本作を16ミリフィルムで撮影した。監督は「原作を読んだときに、真っ先にフィルムで撮りたいと思った。フィルムは人の心の動きが映ると僕が信じているからです」とその理由を説明した。

ヒロイン・寧子役の趣里は「脚本を読んだときに物凄いエネルギーを感じて、それを初期衝動として大切に演じました。外から見たら難のあるキャラクターだけれど、生きていたら楽しいことだけではなくて、辛いことや悲しいこともある。だから共感できる部分は沢山ありました」と熱演を報告する。寧子と同棲するゴシップ雑誌記者・津奈木役の菅田との初共演には「とても自然体な方ですよね。現場でも本当にそのままで。寧子のエキセントリックな部分を受け止めてもらいました」と感謝。

菅田将暉と趣里
©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会

そして、菅田は「シリアスなシーンが多い映画の現場の方が仲良くなる。現場をどうやって楽しむかと考えることが多いので、実際に現場では楽しくやっていました」と話し、「趣里さんからはストレッチとかを習っていましたね。僕は体が硬いから」と和気あいあいな現場の風景を振り返る。

すると、趣里が「菅田さんからはボクシングを教えてもらいました!」と意外なコミュニケーション方法を明かした。菅田トレーナー?!は、「趣里さんはボクシング経験がないのに、3分くらいミット打ちができたくらい体力が凄い!」と分析しつつ、ふと「…なんかラジオの収録みたいな舞台挨拶だね」と笑顔を見せていた。

この日は映画の内容にちなんで“分かり合えたと思えた瞬間”を披露する一幕も。趣里は「舞台をやると、お客様と通じ合えているような瞬間を感じることがある。同じ時間に生きて、存在しているんだというのが空気でわかる。そんな幸せを感じる時にお芝居をやっていて良かったと思う」としみじみ。菅田は「コンビニに入ったら、自分の曲が流れていて、店員さんと目があった。『この人が僕の曲をかけたのか?』と、気まずくてレジに行きにくくなりました…そんなシンクロがありました」とエピソードを語った。

最後に、趣里は登壇者を代表して「撮影ではスタッフさん一人一人の熱い思いを感じ、映画の力を感じていました。『生きてるだけで、愛。』というタイトルがすべてですが、葛藤や愛おしさが詰まっている作品です」とアピールした。

映画『生きてるだけで、愛。』(クロックワークス 配給)は2018年11月9日[金]より新宿ピカデリーほか全国公開
©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会

趣里主演、菅田将暉共演 本谷有希子著「生きてるだけで、愛。」映画化
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