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第31回TIFF東京グランプリはフランス映画『アマンダと僕』

第31回東京国際映画祭の各賞が発表になり、TIFF東京グランプリは、フランス映画『アマンダと僕』(映画祭は原題のアマンダで上映、ミカエル・アース監督)に決まった。

映画『アマンダと僕』(ミカエル・アース監督) © Nord-Quest Films

東京グランプリ&最優秀脚本賞W受賞した映画『アマンダ(原題)』は、再生の物語。便利屋業をしているダヴィッドは、パリに出てきたてのレナに出会い、恋に落ちる。しかしその直後、姉の突然の死によって彼の人生は無残に壊れていく。ダヴィッドはショックと辛さを乗り越え、まだ若い姪っ子アマンダの世話をしながら自分を取り戻していく様子を捉えている。

今年フランスで主演作が3本公開される大注目の若手俳優ヴァンサン・ラコストを主演に迎え、恋人役には『グッバイ・ゴダール』のステイシー・マーティン、さらにアマンダ役には今作が初の演技経験であるイゾール・ミュルトゥリエが好演している。

コンペティション部門の審査委員長 ブリランテ・メンドーサ監督は「一見シンプルに見えるものの決して単純な作品ではなく、私たちの心をとても強く惹きつけ、複雑な人間の感情を映画として体験させてくれる素晴らしい作品だ」とのコメントを残した。

栄えあるグランプリを受賞し、ミカエル・アース監督は動画メッセージを寄せた。「受賞に慣れていないのに二つも受賞し、しかもひとつはグランプリと、大変幸せで誇りに思います。一緒に映画祭に参加したプロデューサーのピエール・ギュイヤールとこの賞を受賞した喜びを分かち合います。そしてヴァンサン・ラコスト、イゾール・ミュルトゥリエ、ステイシー・マーティン、オフェリア・コルブ、マリアンヌ・バスレーらの俳優たちとも。観客のみなさんとは、作品上映後に素晴らしい議論が交わせました。地球の反対側くらい離れていても映画が人々を感動させる、これ以上大きなご褒美はありません。みなさんの情熱と寛大さに感謝します。改めてメンドーサ監督、そして素晴らしい審査員のみなさんのご厚意に感謝します。同席できないことが残念ですが、また日本でみなさんと再会して交流し、議論できる日が待ちきれません」

映画『アマンダと僕』(ビターズ・エンド配給)は2019年初夏、シネスイッチ銀座ほか全国公開

第31回東京国際映画祭の開催は2018年10月25日[木]~11月3日[土・祝]

受賞結果はこちら

東京グランプリ/東京都知事賞
『アマンダと僕』原題Amanda

審査員特別賞
『氷の季節』Before the Frost

最優秀監督賞
エドアルド・デ・アンジェリス『堕ちた希望』The Vice of Hope

最優秀女優賞
ピーナ・トゥルコ『堕ちた希望』The Vice of Hope

最優秀男優賞
イェスパー・クリステンセン『氷の季節』Before the Frost”

最優秀芸術貢献賞
『ホワイト・クロウ(原題)』The White Crow

最優秀脚本賞
『アマンダ(原題)』Amanda

観客賞
『半世界』Another World

アジアの未来

作品賞
『はじめての別れ』A First Farewell

国際交流基金アジアセンター特別賞
ホアン・ホアン『武術の孤児』Wushu Orphan

日本映画スプラッシュ

 
作品賞
『鈴木家の嘘』
監督賞
武正晴『銃』
田中征爾『メランコリック』

東京ジェムストーン賞

木竜麻生、リエン・ビン・ファット、カレル・トレンブレイ、村上虹郎

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