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重要文化財も!「円山応挙から近代京都画壇へ」東京と京都で開催

重要文化財も!「円山応挙から近代京都画壇へ」東京と京都で開催

東京藝術大学大学美術館と京都国立近代美術館では、「円山応挙から近代京都画壇へ」を開催する。写生画の名手・円山応挙最晩年の最高傑作「大乗寺襖絵群」の立体的展示を実現。東京では約10年ぶり、京都では約24年ぶりに特別展示されることが明らかになった。

円山応挙による美人画「江口君図」も!

兵庫県の「大乗寺」は高野山真言宗のお寺。山陰海岸国立公園の立地にあり、その客殿には応挙をはじめ息子や門人たち総勢13名が揮毫した165面の障壁画が収められ、いつの頃からか「応挙寺」と呼ばれ、親しまれてきた。

同展には、円山応挙、それに応挙の弟子の一人・呉春を起点として、長沢芦雪、渡辺南岳、岸駒、岸竹堂、幸野楳嶺、塩川文麟、森徹山、菊池芳文、竹内栖鳳、山元春挙、上村松園まで江戸中期から昭和初期までの円山・四条派が勢揃い。近代へと引き継がれた画家たちの系譜を、重要文化財12件を含む約120件の名品で一挙にたどる最大規模の展覧会。※件数は取材時4月時点

大乗寺の襖絵も!

18世紀、様々な流派が百花繚乱のごとく咲き乱れる京都で、円山応挙は写生画で一世を風靡し円山派を確立した。与謝蕪村に学び応挙にも師事した呉春によって四条派が興り、写生画に瀟洒な情趣を加味して新たな一派も誕生。この二派は円山・四条派としてその後の京都の主流となり、近代にいたるまで京都画壇に大きな影響を及ぼした。

円山応挙の掛け軸「山中乗馬図」

自然、人物、動物といったテーマを設定することによって、その表現の特徴を丁寧に追う。日本美術史のなかで重要な位置を占める円山・四条派の系譜が、いかに近代日本画へと継承されたのか。これまでにない最大規模でその全貌に迫る、圧巻の展覧会となりそうだ。

「円山応挙から近代京都画壇へ」会期
東京展:2019年8月3日[土]~9月29日[日] @東京藝術大学大学美術館
京都展:2019年11月2日[土]~12月15日[日] @京都国立近代美術館

「円山応挙から近代京都画壇へ」主催
東京展:東京藝術大学、朝日新聞社
京都展:京都国立近代美術館、朝日新聞社、京都新聞、NHK京都放送局

「円山応挙から近代京都画壇へ」公式サイト
「大乗寺」公式サイト www.daijyoji.or.jp
本日開幕!「円山応挙から近代京都画壇へ」内覧会レポート

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