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小松菜奈×門脇麦「ライブシーンは格別」

小松菜奈×門脇麦「ライブシーンは格別」

女優の小松菜奈と門脇麦が主演映画『さよならくちびる』初日舞台挨拶に登壇し「ライブシーンは格別」だとして撮影の思い出を振り返った。イベントには成田凌、塩田明彦監督も出席した。

門脇麦と小松菜奈

本作は、海外の映画祭でも高く評価される『害虫』『どろろ』の塩田明彦が、監督・脚本・原案を務めて描く青春音楽ロードムービー。インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオ(小松菜奈)とハル(門脇麦)。付き人シマ(成田凌)が参加していくことで徐々に関係をこじらせていく。

撮影期間は、昨年6月末~約1か月間であり、公開は約1年越しとなった。塩田監督は、「印象的なエピソードをどれか一つを挙げるのは難しいですね…」と唸りつつ、「音楽の話で言うならば、ギターを弾けない方々に、3曲も無茶ぶりしたことでしょうか(笑)」と回答。「実は、僕自身『そりゃ難しいよな』と思った瞬間もあった」ものの「極めて厳しく妥協せず押し通した」のだと胸の内を吐露。

左から塩田明彦監督、門脇麦、小松菜奈、成田凌

主題歌は秦基博がプロデュース、挿入歌は あいみょんが提供。これらの楽曲を劇中では、小松と門脇が「ハルレオ」として披露している。 

小松は「北海道でのライブシーンの撮影中、空き時間に3人(=小松、門脇、成田)でなんとなく演奏と歌を合わせたんです。その時は、リラックスしていたこともあって、ささやかながら感動したのを覚えてます。最初の頃は何にもできなかったので、頑張って良かったなって」語れば、成田も「3人だけの空間だったよね。僕も感動したのを覚えています。小松さんとの初対面の時、お互いギター初心者としての苦しい想いを感じながら、練習後に「お疲れ様です」って言い合ったのを思い出したりしました(笑)」と明かす。

小松菜奈

門脇は、「ハルレオのライブシーン」の思い出に言及。「会場にお客さんが入った瞬間に、1人で練習している時とは全く“歌う意味”みたいなものが変わった気がして。『来てくださった方の為に歌うんだ』って感じた瞬間が、とても印象的でした」と語ると、小松も「ライブはお客さんの反応がリアルに見える気がしました。アーティストさんはこんな思いだったんだ、と少し感じさせてもらった気がします」と、門脇と同じくライブシーンの撮影が強く印象に残っていることを明かした。

門脇麦

本作で描かれる三角関係について、小松と門脇は「愛おしい」と口を揃え、「ずっと喧嘩はしているんだけど、3人でいるからこその空気感、三角関係がハル、レオ、シマにはあって。そういう関係性は良いなって思います」(小松)、「ハル、レオ、シマを観ていて、大事すぎるから難しい、うまくいかないこともあるんだなって感じました。3人とも不器用ですし、簡単な一方通行の三角関係じゃない。だけどすごく愛おしいんです」(門脇)と、思い思いにハル、レオ、シマの関係性の魅力を語った。一方の成田も、「ハル、レオ、シマは“1対1対1”だから、不器用で特殊な愛情同士の関係性だけど、成立しているのかなって思います」とコメントしつつ、「最近テラスハウスを観ているんですが、あんまり“男1対女2”の構造はうまくいっていない気がするんですよね(笑)」という分析結果を明かして観客の笑いを誘った。

成田凌

最後に塩田監督は「小松さん、門脇さん、成田さんのこれまでとは違った魅力を惹きだせている作品だと思う」と述べた上で、「本作は“不器用な人たち”というのが重要。世の中を見つめる時に、生きるのがへたくそな人の立場に立ちたいという想いがありまして。実は、自分もこう見えて人見知りだし繊細なんです(笑)ハル、レオ、シマも何かを手に入れようともがいているんだけど、そのやり方がすごく不器用なんです。でも、生きるのが下手くそなんだけど、七転八倒して頑張っている姿に共感してほしいし、彼らの生きざまを愛おしく感じてほしい」とのメッセージとともに、「この映画は決して大きな声で皆さんに何かを訴える映画ではなくて、静かにささやくように語りかけるもの。そのささやきに込めた想いや魂が、少しでも皆さんに届けばいいなと思います」との言葉で締めくくられ、イベントは盛大な拍手に包まれて終了した。

映画『さよならくちびる』(ギャガ 配給)は2019年5月31日[金]TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
© 2019「さよならくちびる」製作委員会

「ハルレオ」公式サイト
小松菜奈×門脇麦W主演『さよならくちびる』製作・公開決定!

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