サイトアイコン シネママニエラ

罪の手ざわり|ジャ・ジャンクー

ジャ・ジャンクー監督がヴェネツィア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)を受賞した『長江哀歌』以来7年ぶりに手がけた長編劇映画。

【内容】
監督デビュー作の『一瞬の夢』から、今という時代を生きる人びとを真摯に見つめてきたジャ・ジャンクーが、山西省、重慶、湖北省、広東省でここ数年に実際に起こった4つの事件を基に、急激に変貌する社会のなかで、もがき苦しみながらもひたむきに生きる人たちの姿をパワフルかつ美しく描く意欲作。

カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。画力の強さ、構成のすばらしさ、社会性と娯楽性ゆたかな物語で観客を圧倒。トニー・レオンとカリーナ・ラウは、カンヌ国際映画祭の公式上映に駆けつけ、上映後のスタンディングオベーションで「とってもすばらしかった!」と称賛。チャン・ツィイーも、同じく公式上映で本作を鑑賞した中国版ツイッターに絶賛のコメントを寄せた。

【出演】
チャオ・タオ、チァン・ウー、ワン・バオチャン、ルオ・ランシャン

「現在、中国は急速に変化しており、以前よりもずっと裕福に見えます。しかしながら、多くの人々は、全土に広がる富の不平等、そして大幅な貧富の格差に起因する人格の危機に直面しています。個々人は、いつ尊厳を失うことになるかしれません。暴力は日々増大しています。暴力に訴えることが弱者が失われた尊厳を取り戻すためにとる最も直接的で即効的な方法となっていることはもはや明らかです。
時代が変わっても、個々人が直面する苦境、そしてそのような苦境に対する個々人の反応はほとんど変わりません。私はこの映画は、人々の間の隠された関係についての映画ともとれると思います。この映画により、自分たちの社会は果たして発展しているのだろうか、という問いを投げかけたいと思います。我々が長いこと発展していると思っているこの“文明化”された社会において、個人は他人と実際にどうつながっているのでしょうか?―ジャ・ジャンクー監督―

『罪の手ざわり』ストーリー

村の共同所有だった炭鉱の利益が実業家に独占されたことに怒った山西省の男。妻と子には出稼ぎだと偽って強盗を繰り返す重慶の男。しつこく迫る客に我慢できず切りつける湖北省の女。ナイトクラブのダンサーとの恋に苦悩する広東省の男。
虐げられ苦悩する彼らが起こす衝撃の結末とは?

【マメ情報】
・武侠映画へのオマージュとして、監督初のアクションシーンに臨んだ
・監督が常連女優チャオ・タオと結婚後、初の大舞台に臨んだ作品
・第14回フィルメックス、オープニング作品
・カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞

映画『罪の手ざわり』は2014年5月31日[土]より Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

映画『罪の手ざわり』予告編

2013年中国、日本合作/129分
原題=天注定
英題=A TOUCH OF SIN
日本公開=2014年5月31日
配給=ビターズ・エンド、オフィス北野
公式サイト http://www.bitters.co.jp/tumi/
©2013 BANDAI VISUAL, BITTERS END, OFFICE KITANO

[amazonjs asin=”B00OCGKPOO” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”罪の手ざわり”]

モバイルバージョンを終了