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2020年2月公開オススメ映画『レ・ミゼラブル』『霧の中の少女』ほか

2020年2月公開オススメ映画『レ・ミゼラブル』『霧の中の少女』ほか

シネママニエラ編集部が本音でつぶやく「月一オススメ映画」シリーズです。今回シネママニエラがチョイスした推し映画は『レ・ミゼラブル』『霧の中の少女』をはじめ、今月はサスペンスやスリラーものが面白いです。

映画『ミッドサマー』
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『名もなき生涯』(原題 A Hidden Life )

第72回カンヌ国際映画祭において「人間の内面を豊かに描いた作品」に贈られるエキュメニカル審査員賞を受賞した巨匠テレンス・マリック監督の作品。76歳を迎えた巨匠が46年のキャリアの中で初めて実在の人物を描いたことでも注目された。第二次世界大戦時のオーストリアに実在した、ヒトラーへの忠誠を拒絶し自らの信念に殉じた一人の農夫の半生を捉えている。
とても重いテーマを扱っているが、いつもながら映像美は素晴らしく、約3時間の尺も集中がとぎれることなく見入った。当時のことを考慮すると、ご遺族から映画化の許諾を得るのは大変だったかもしれないものの、現代の人々の多くは主人公の生き様に理解を示すはず。同調圧力に屈することなく信念を貫いた故人に尊敬の念を禁じ得ませんでした。
2月21日公開

『ミッドサマー』(原題 Midsommar )

『ヘレディタリー/継承』アリ・アスター監督の最新作。5人の大学生たちが訪れたスウェーデンの奥地で90年に一度の白夜の祝祭が始まる…。そのコミュニティでは年齢毎に部屋が分かれ、役割分担も異なるという点で、その後の展開がうっすら感じ取れた(→ほぼご想像通りかと)。系統として薄暗いトーンが似合う物語に対して、敢えて真逆の色味と照度で見せていく。さわやかイメージのコマーシャルのような白いワンピースとブロンドヘアの人々、そんな彼らとの価値観の違いが恐怖へと結びつく。ちなみに、鑑賞直後の印象と、監督来日時のコメントを聞いたあとでは捉え方がだいぶ異なることに。良い意味でトラウマ映画。
2月21日公開

『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』

北川景子主演の『スマホを落としただけなのに』の続編であり、前作で連続殺人鬼を逮捕した刑事役の千葉雄大が主演を引き継いだ。できれば前作鑑賞の上で観ることを勧めたいが、鑑賞順が前後しても問題はないかもしれない。それぐらい、続編であり、犯人が囚われているにもかかわらず、ミイラ取りがミイラにという空気感もうっすら漂わせつつ、ドキドキハラハラが前作以上という展開に驚かされた。これなら3作目もありじゃないかしら。というのも、本作公開と同時期に原作小説の続き(3作目)が発売となり、現実味が増したので期待を寄せています。
2月21日公開

『レ・ミゼラブル』(原題 Les Misérables )

「レミゼじゃないレミゼ」のフレーズで興味を引いた作品。ヴィクトル・ユゴーの傑作「レ・ミゼラブル」の舞台として知られ、現在ではパリ郊外の犯罪多発地区の一部とされるモンフェルメイユのボスケ団地を舞台にしたドラマ。カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、今年のアカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされ、最近フランスの最高峰・セザール賞を受賞した。フランスにおける貧富の差はこういうところにあるのか、そして人種や宗教間の対立の深さを思い知る。ラストの10分はとにかくすごい!
2月28日公開

『霧の中の少女』(原題 La ragazza nella nebbia )

イタリア人作家ドナート・カリシが、自らのベストセラー小説を映画化した心理スリラー。冬の田舎町で起きた少女失踪事件に挑む様子が描かれる。名匠パオロ・ソレンティーノとのコラボで知られる名優トニ・セルヴィッロが、フランスの名優ジャン・レノと共演し注目した。前評判を耳にすることなく鑑賞。そのため冒頭のカメラワークに違和感を抱いたまま見続けだのだが、それが最大の謎に絡むヒントになっていると、最後の最後に気づいた次第。監督第二作もあるようなので、ぜひとも観てみたいと思った。
2月28日公開

映画『霧の中の少女』真実が正義とは限らない?!奇妙な事件描く
レ・ミゼラブル(原題 Les Misérables ) – 映画予告編
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』千葉雄大「犯人“M”は私だ?!」プレゼン制す
名もなき生涯(原題 A Hidden Life ) – 映画予告編
映画『ミッドサマー』公式サイト

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