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中井貴一「華麗なる一族」万俵大介役は「原作を汚さぬよう演じたい」

中井貴一「華麗なる一族」万俵大介役は「原作を汚さぬよう演じたい」

俳優の中井貴一主演で、山崎豊子の長編小説「華麗なる一族」(新潮文庫刊)を連続ドラマ化することが3月10日発表された。中井は「原作を汚すことのないよう演じたい」などと話す。

中井貴一

徹底した取材に基づき、リアルな物語を構築することで知られる山崎豊子著の力作『華麗なる一族』は、1970年3月から1972年10月にかけて週刊新潮で連載された、今なお読み継がれる不朽の名作だ。同作を基に、1974年に山村聰主演でテレビドラマ化、同年、佐分利信主演で映画化、更に2007年にはTBS系日曜劇場で木村拓哉主演で再びテレビドラマ化された。

本作で壮大な野望の実現に突き進む、主人公・万俵大介を中井貴一が演じる。中井といえば、2019年に公開された三谷幸喜監督の大ヒット映画『記憶にございません!』での好演も記憶に新しい。同作では第44回報知映画賞主演男優賞、第62回ブルーリボン賞の主演男優賞を受賞、第43回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を受賞した。

記憶をなくした総理大臣というコミカルなキャラクターから打って変わって、本作「連続ドラマW 華麗なる一族」では財閥の総帥としてビジネスの鬼となる。金融業界でこれから始まる再編成・合併の話を聞きつけ、自らの銀行の、そして万俵家の生き残りをかけて、壮絶な戦いを繰り広げていく。

日本が最も輝いていた時代、高度経済成長期が頂点を極め、その金字塔である大阪万博を間近に控えた状況を背景に、富と権力獲得への手段として、関西の財界で閨閥をはりめぐらす阪神銀行の頭取・万俵大介(まんぴょう・だいすけ)を中心に、その一族である万俵家の繁栄と崩壊を、全12話で描く。

本作の脚本は、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」や「連続ドラマW 沈まぬ太陽」など人物描写を丁寧に重ねていく幹の太いシナリオに定評のある前川洋一が担当する。更に、2018年の邦画興行収入ランキングトップの映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を始め数々の名作ドラマを手がけた西浦正記がメガホンをとる。

2016年にWOWOW開局25周年記念として、山崎豊子作品『沈まぬ太陽』を全20話の大スケールで初テレビドラマ化(「連続ドラマW 沈まぬ太陽」)し話題となった。それから5年後2021年に、開局30周年記念として「連続ドラマW 華麗なる一族」が放送となる。

中井貴一さん(主人公・万俵大介役)

文学史、そして日本映画史・テレビ史にも残る山崎豊子さんの名作『華麗なる一族』幼少の頃、佐分利信さん主演の華麗なる一族を観た覚えがあり、お話をいただいたとき、自分がもうそんな年になったんだと・・・そのことに驚きました。
原作を汚すことのないよう、現代の人があの当時の身分制度の残った社会の在り方、人々のうごめき方が手に取るようにわかるよう、演じてまいりたいと思います。どうぞお楽しみに。

WOWOW開局30周年記念「連続ドラマW 華麗なる一族」(全12話)はWOWOWプライムにて2021年放送予定
©WOWOW

連続ドラマW「華麗なる一族」あらすじ

高度経済成長期の日本。預金高10位にランクする阪神銀行のオーナー頭取、万俵大介は、銀行の他に、阪神特殊鋼、万俵不動産、万俵倉庫、万俵商事を擁する万俵コンツェルンの総帥だった。大介は長女の夫である大蔵省のエリート官僚から都市銀行再編の動きを聞きつけ、生き残りを目指して上位銀行への吸収合併を阻止する画策に動き出した。その裏で、万俵家では、父と子の確執、閨閥づくり、妻妾同衾と壮絶な愛憎劇が繰り広げられていた。
原作 山崎豊子「華麗なる一族」(新潮文庫刊)
脚本 前川洋一(「連続ドラマW 沈まぬ太陽」ほか)
監督 西浦正記(「コードブルー」シリーズほか)
チーフプロデューサー 青木泰憲 
制作協力 角川大映スタジオ
製作著作 WOWOW

連続ドラマW「華麗なる一族」公式サイト
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