細田守監督『竜とそばかすの姫』発想の原点は”美女と野獣”

細田守監督『竜とそばかすの姫』発想の原点は”美女と野獣”

細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』が完成し会見を行った。細田監督をはじめ、声優を務める中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、そして劇中の謎の存在・竜の声を担当していることが明らかになった佐藤健が出席した。監督は、本作の物語は名作「美女と野獣」から着想を得たと述べた。

左から玉城ティナ、染谷将太、佐藤健、中村佳穂、成田凌、細田守監督

「今回も、すごくたくさんのスタッフ、キャストと一緒に頑張って作品を作ってきました。いよいよ完成して、皆さんに観ていただけるところまでこぎつけたなぁと、非常に感慨深いです。このメンツを見ても、何て頼もしいキャスト陣だろうと、本当に誇らしい気持ちでいっぱいです。この作品をすごく輝かせてくれているのは、皆さんのおかげです。感謝したいと思います」と会見の冒頭で語った細田監督。

本作が「現実の世界とインターネットの仮想世界」をテーマにしていることを問われて、こう答えていた。「僕は結構、初期の頃からインターネットを舞台に映画を作るということをずっとやっておりました。20年ほど前に「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」という映画を作りました。その次に2009年に「サマーウォーズ」そして今回、3度インターネットの世界を舞台にした映画を作ることになりました。インターネットの世界自体がまだ25年くらいしか経っていない中で、インターネットと現実の世界の関係性を映画にしてきたということで言えば、世界の監督の中でも僕はかなり特別な存在だと思います。しかも、インターネットを肯定的に描く監督は、おそらく世界で僕一人だと思うので、そこは頑張って表現していきたいなと思っているところです」。

そこから「今回は映画を作る上で、インターネットの世界で「美女と野獣」をやったらどういうことになるか?というのが発想の一番最初でした。インターネットってやはり二重性というか、現実と虚構の二つの部分を最初から併せ持っている存在で、野獣も二面性を持っている存在ですよね? 18世紀のフランスの物語が、現代の日本でインターネットを介して表現できたら、一体どういう風に表現できるのか? どんな恋物語になるのか? どんなロマンスになるのか?…それが発想の原点です」と明かしていた。

細田守監督

そうして完成した本作を声を担当したキャストたちはどう観たのだろうか。「圧・倒・的っていう感じです。制作途中にたくさん映像を拝見していたんです。音楽であったり、音圧の部分までこだわって制作していて、そしてCGがだんだん完成していく様子も拝見していたので、全てがエネルギーを持っていて「すごい!」という気持ちになる圧倒的な試写でした」(中村)、「素晴らしかったですよ。昨日の余韻が今もまだ続いているくらい、素晴らしかったです。細田監督の”真骨頂”であり、”新境地”を見せていただいた感じです。どこか1シーンが感動するという感じじゃなく、スクリーンから音波を通して、”感動光線”をずっと浴びせられているような映画体験でしたね」(佐藤)

「本当に素晴らしいし、すごかったですね。始まって数秒で「すごい作品が始まった」と感じました。」(成田)、「「傑作を観ちゃったな」っていう感じですね。僕は本作をさっき観たんです。号泣しちゃって、目がパンパンのまま現場に入ってきたので、メイクさんを困らせちゃいました。それくらい感動しました」(染谷)、「学生時代の自分に観せてあげたい作品だなと思いました。本当に劇場で浴びるように体験してほしい作品です!」(玉城)。

なお、タイトルにもある「竜」という謎に包まれた役柄を演じた佐藤だが、「仮想世界での悪役といいますか…みんなから怖がられている存在なんです。ただ、そんな「竜」がベルと出会うことでちょっとずつ変化していくんです。仮想世界<U>の竜が、現実世界では何者なのか?ってところが謎の要素となるので、そこに注目して観ていただけたらと思います」と話していた。

映画『竜とそばかすの姫』予告編

映画『竜とそばかすの姫』(東宝 配給)は2021年7月16日[金]より全国公開

映画『竜とそばかすの姫』公式サイト
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