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深津絵里「西田敏行と三谷幸喜からコメディの真髄を学べた」

9月21日、映画『ステキな金縛り/ONCE IN A BLUE MOON』の完成会見と試写会舞台あいさつが六本木で行われ、深津絵里、西田敏行、阿部寛、竹内結子、浅野忠信、KAN、木下隆行(TKO)、生瀬勝久、中井貴一、そして三谷幸喜監督が出席した。深津は「(本作で)コメディの真髄を学べた」と満面の笑みを見せた。その深津の撮影現場の姿を見て「(可愛くて)たまらないな」と思っていたのは、ほかでもない竹内だった。

深津絵里

本作は、三谷印映画の第5弾にして生誕50周年記念作。妻の殺害容疑をかけられた男の弁護を依頼された女性弁護士・エミ(深津)が、彼の無罪を証明するために落ち武者の幽霊・六兵衛(西田)を証言台に立たせることを思いつく、という法廷コメディ。三谷監督は「今年は5という数字に縁がある。50歳になりました。5本目の監督作です。そして今年5月に離婚し、今5か月が経ちました。体重は5キロ痩せ、5キロ戻り…」と5づくしを述べ、本作の興行収入「目標は50億円。欲を言えば、55億5,555万5,555円!」と宣言した。

深津絵里「西田敏行と三谷幸喜からコメディの真髄を学べた」

台本を読んで『ヤバイ! 面白い!』と思ったという深津。「エミの最初の台詞も『ヤバイ』でした。楽しい作品になるだろうなと思いました。そして日本を代表されるコメディを作られる三谷監督と唯一無二の存在の西田さんに挟まれてコメディの真髄に触れる、いい機会になりました」と語った。すると、隣席の西田がドヤ顔をして取材陣を笑わせるパフォーマンスも。1人2役に挑んだ竹内は「(サングラスをかけての登場が多く)目線が自由だったので、法廷シーンではずっと深津さんを見つめていました。動きにあわせてスカートがくるくるする様が可愛らしくて」と明かしていた。

映画『ステキな金縛り/ONCE IN A BLUE MOON』完成会見にて

三谷監督のキャスティングは「生活臭がするタイプよりも、リアルからちょっと浮いた人を選ぶ」傾向があるとのこと。その監督から落ち武者役は「西田さんしかいない」と指名されたという西田、その言葉を受け「三谷さんの世界観が大好き。現代の法廷に落ち武者の格好をした自分がいると考えただけで、思わず笑っちゃいました」と心底楽しんだ様子。そして「ふざけた台本だな」と思ったという中井は「最近は、ふざけることが否定されることが多くて、大人が真剣にふざけることも大事だと思う」と同作を絶賛。自身も50歳を迎え、同世代の目線からしても「本作の面白さは100パーセントと確信した」と語った。

三谷監督は、「ディズニー及びピクサー映画における、劇中で時間の経過を音楽で綴る演出が大好きで、自身の作品でも一度取り入れたいと考えていた」とし、本作の挿入歌「ONCE IN A BLUE MOON」の作詞を担当。エミと六兵衛の関係性を歌った曲にしようと考え、前作の映画『ザ・マジックアワー』でも歌を披露した深津、紅白出場歌手の西田のデュエットが実現した。また、法廷シーンに関わる4人(中井、阿部、KAN、裁判官役の小林隆)が“法廷ボーイズ”としてコーラスで参加している。実は彼らの紅白歌合戦出場を視野にいれており、この場で俳優陣から「紅組で出場」と合意を取り付けていた。

夜には、試写会舞台あいさつを実施。台風15号の影響で交通機関の運休や乱れがあるなか、約350人の観客が来場した。その客席を見渡しながら、うっすら涙を浮かべた深津の「命懸けで足を運んでくださり、ありがとうございます」をはじめ、「みなさんをハグしたい気分(西田)」など、登壇者は感謝の言葉を次々に述べた。三谷監督は「初日が雨だとヒットする」という、ブロードウェイ舞台でのジンクスを上げ、本作の大ヒットを予見した。

日本公開=2011年10月29日
配給=東宝
公式サイト http://www.sutekina-eiga.com/
©2011 フジテレビ 東宝

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