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映画『ミラル』フリーダ・ピントが過酷な運命に屈しない女性役を熱演

映画『ミラル』
©PATHE – ER PRODUCTIONS – EAGLE PICTURES – INDIA TAKE ONE PRODUCTIONS with the participation of CANAL + and CINECINEMA A Jon KILIK Production
[シネママニエラ]映画『潜水服は蝶の夢を見る』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞したジュリアン・シュナーベル監督による、女性映画『ミラル』。「“ミラル”は道端に咲く赤い花。きっと誰もが目にしている」というテロップで幕を開ける。映画『スラムドッグ$ミリオネア』で注目を浴びた女優フリーダ・ピントが、過酷な運命に屈しない女性役を熱演している。

本作は、1973年・イスラエル生まれのルーラ・ジブリールによる自伝的実話「ミラル」に基づき、シュナーベル監督が映像化した。無限の可能性を秘めたひとりの少女が過酷な現実に翻弄されながらも逞しく生き抜き、ついには輝かしい未来へと羽ばたいていく姿を映し出す。

映画『ミラル』ストーリー

1948年、イスラエル建国宣言の1カ月前のエルサレム。その路上にはユダヤ民兵組織によって親を殺された孤児たち55人の痛ましい姿があった。後にそうした孤児たちのために生涯をささげることになるヒンドゥ・ホセイニ(ヒアム・アッバス)は、自身の資産をつぎ込み、やがて3,000人を超える孤児たちのホームとなるダール・エッティフル(子どもの家)という学校を創設。多くの孤児の命を救った。
17歳のミラル(フリーダ・ピント)も救われた一人。彼女は母親の死後、10年間、同施設の世話になっていた。だが、ある時、孤児の境遇に気付き、現状打破を試みる行動に出る。やがてミラルが歩む道は、より大きな歴史という物語をも紡いでいくのだった…。

『スラムドッグ$ミリオネア』のフリーダ・ピントが、激動の運命をたどる少女ミラルの成長を体現。

このミラル役に抜擢されたのは、アカデミー賞8部門受賞作『スラムドッグ$ミリオネア』でデビューし、世界中の注目を集めたフリーダ・ピント。原作者ジブリールに「驚異的な発見」と言わしめたほどの眩い生命力を体現し、本作の希望の象徴となる少女の葛藤と成長を力強く演じきった。ミラルとヒンドゥの世代を超えた絆に託されたのは、愛と教育こそが平和への道を切り開くというメッセージ。21世紀の今もまだパレスチナにおける平和は実現していないが、作り手たちの自由と希望の切なる祈りがこもったラスト・シーンは、観る者の心を揺さぶってやまない。

愛を伝えること、自由を伝えること、そして希望をつないでいくこと――。
親から子へ、教師から生徒へ、平和を望むすべての人々に向けた真実のメッセージになっている。

原題=MIRAL
日本公開=2011年8月6日
配給=ユーロスペース、ブロードメディア・スタジオ
公式サイト http://www.miral.jp/
©PATHE – ER PRODUCTIONS – EAGLE PICTURES – INDIA TAKE ONE PRODUCTIONS with the participation of CANAL + and CINECINEMA A Jon KILIK Production

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