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【溺愛×偏愛シネマ】『デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-』この胡散臭さハンパない!

【溺愛×偏愛シネマ】『デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-』この胡散臭さハンパない!

[シネママニエラ]鑑賞後の第一声は「胡散臭い!」。そう思えるほど、凡人には理解し難い環境だ。

『デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-』日本版ポスタービジュアル
©Filmfinance VI 2011 – All Rights Reserved

映画『デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-』宣伝ポスター(画像は、本作のポスターと、武田修宏さんによる全身ゴールドポスター)の金ピカに目を奪われ、さぞや豪勢な作品?!と思いきや、剛性な内容であった。

剛性とは本来、物体に外力を加えて変形しようとするとき、物体がその変形に抵抗する性質を意味する言葉だが――分かりにくいと思うが、権力者の息子が、家族の命を奪うぞ!と民間人に影武者を強要し、影武者を引き受けたがために、彼の悪行三昧を間近に見させられたのだから、抵抗するのも当然という意味をかけている。

イラクに君臨した独裁者サダム・フセインの悪名高き長男である、ウダイ・フセイン(ドミニク・クーパー)。その影武者になることを引き受けた男ラティフ・ヤヒア(ドミニク・クーパー)の手記に基づいて、アメリカ資本を排除して映像化。監督は『007/ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリが務めている。

鑑賞後の第一声は「胡散臭い!」。そう思えるほど、凡人には理解し難い環境だ。映画的な見せ方にしている部分があると思うが、すべて事実に基づいているとのこと。褒め言葉として、この胡散臭さハンパない!のだ。女性としては、ウダイが花嫁を狙った蛮行のくだりで、手をぐっと握り締めた。それに限らず、蛮行の連続なので、覚悟して見てもらいたい。

それに胡散臭いもうひとつの理由として、鑑賞後にあることを考えたからだ。本題からそれるが、“ウダイが、ラティフに成りすましていたら?”と、ふと浮かんだのだ。ウダイとラティフは、身内でも“外見で判別できない”と劇中で説明されている以上、逆に元影武者と入れ替わって現実世界でウダイが生きていたら?と、うがった見方もできることになる――そう考えられるつくりでもある。事実、ウダイの実弟たちは、長男の言動で影武者か否か判断している描写があるぐらい。そんな中で唯一、2人を区別できるのは、男性器だといった台詞が登場する。しかし、ウダイの彼女サラブ(リュディヴィーヌ・サニエ)の生死が定かでない以上、確認する術はないのだから。……それに劇中でアソコを撃たれているし。

映画『ラストキング・オブ・スコットランド』の独裁ぶりにもビビったものだが。本作は、独裁者サダム・フセインが、長男ウダイのことを「誕生の際に殺しておけば良かった」と言ったとの逸話がある以上、受け止め方が異なる。いずれにしても、ウダイが国を統治する時代がこなかったことだけは救いだろう。

【南的見所はココ】ドミニク・クーパーの一人二役!

R-18
原題=THE DEVIL’S DOUBLE
日本公開=2012年1月13日
配給=ギャガ
©Filmfinance VI 2011 – All Rights Reserved

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公式サイト devilsdouble.gaga.ne.jp
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