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オスカー候補女優ルーニー・マーラが、奇才フィンチャー監督にかわゆく猫パンチ!

映画『ドラゴン・タトゥーの女』のプロモーションで初来日を果たした女優のルーニー・マーラがリスベットについて語った。奇才デヴィッド・フィンチャー監督のある行動により、ルーニーが監督にキュートな猫パンチ!を見舞う一幕も。

「ルーニー・マーラ」という女優の名前は、映画『ドラゴン・タトゥーの女』の1作で忘れられなくなるだろう。同作で彼女が演じたリスベット・サランデルは、女優ゴコロをくすぐるキャラクター。おそらく、映画『ベティ・ブルー』のベティと同じぐらい、女優ならば演じてみたい役柄なのだ。そのようなリスクを伴うリスベットという役柄に、全身全霊を注いだルーニー、彼女が本年度のアカデミー賞主演女優賞にノミネートしたのも当然と言えるだろう。

ルーニー・マーラ
リスベット役のなごり。左の耳たぶに、3つ並んだピアス跡が!

令嬢ルーニー・マーラの素顔はシャイ

初来日を果たしたルーニーが、リスベットについて語った。

「原作を読んでリスベットが好きになりました。そして彼女をどのように演じたらいいか考えましたし、私はリスベットを演じことができるし、彼女のことを理解できている、と思いました。人生の中で、周りに誤解されることや、のけものにされてしまうことは、誰にでもあることだという点で、共感できたのです。引き受けた理由は、若い女優にとって、このような役に巡り合えるのはめったにないことですし、これは大きなチャンスだと思ったから。実際に演じる時は、原作からのイメージが基本でした」

デヴィッド・フィンチャー監督との仕事は、映画『ソーシャル・ネットワーク』に続き、今回が2度目。同作では主人公の彼女役を演じ、冒頭の1シークエンスに99回の撮り直しが行われた逸話が有名だ。

「監督はすべてのシーンで何度も撮り直す手法をとられるので、いちいち数えていません(笑)」とルーニーは語ったが。その話を持ち出されて、クリエイターとして納得がいかなかった(?)フィンチャー監督が、「あれは脚本の9ページ分で、10カットあったからね。1カットを10回ずつ撮り直せば、100回になるってこと。普通でしょ?」と、サラリ。監督はそのまま続けて「本作でテイクを重ねたのは天候によるところが大きい。例えば、リスベットが夜に橋にむかってバイクを飛ばすスタント・シーンは、道路が凍りつかないよう火を使って溶かしながら撮影した。何回撮ったか数えてられないし、とにかく1週間くらい撮っているような気分だった」と振り返った。

ルーニー・マーラ(左)とデヴィッド・フィンチャー

このルーニー・マーラは名家の出身。上品な身のこなしと高級品をさらりと身につけているのは出自によるものかもしれない。写真(下)は、ジバンシィのドレス@ジャパンプレミアにて。既におしゃれセレブとして取り上げられることもあるルーニーだが、「世間からそのように見られていることは、あまり考えないようにしています。そのようなことに注意を払わずに、自分なりの生き方を続けています」とキッパリ。

そんな彼女の素顔を、フィンチャー監督は、「リスベットとの共通点はとてもシャイなこと」だというように、メディアの前というだけで緊張している様子がありありとわかるほど。そのためか、前回の来日時は気難しい印象が残った、あのフィンチャー監督がニッコニコの笑顔を絶やさない(=おかげで女性取材陣から『監督カワイイ』の声も多々)。なおかつコメントを発するたびに、ちょっとしたジョークを交えていたのが印象的だった。

監督の気遣いが効き、ルーニーから時折笑顔がこぼれるように。なおフォトセッションでは、ルーニー狙いのカメラマンを配慮したフィンチャー監督が、ルーニーから数歩離れる瞬間があった。それに気づくや、なんとルーニーがフィンチャー監督の胸部にネコパンチを放つことに。これがなんとも可愛らしいパンチ。さすがのフィンチャー監督も、とびっきりの笑顔になっていました。そのような2人の姿に高感度アップです。次回作での再タッグが明らかになったフィンチャー×ルーニーのコンビ。まずは、その相性の良さを、本作でチェックして!

原題=THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO
日本公開=2012年2月10日
配給=ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト http://www.dragontattoo.jp/

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