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ジョニー・デップ「今の自分があるのはファンとティムのおかげ」

ジョニー・デップ『ダーク・シャドウ』来日会見5月13日、ブラック・ファンタジー『ダーク・シャドウ』の来日記者会見がザ・プリンス パークタワー東京にて行われ、主演のジョニー・デップとティム・バートン監督が登壇した。数々のヒット作を送り出してきたジョニー・デップ&ティム・バートン監督の最強タッグも本作で8度目となるが、会見ではふたりが出会った頃を語る場面もあった。 米テレビで放送された人気シリーズを元にした本作では、没落した名家の復興に心血を注ぐバンパイアの姿を描く。

ジョニーは、200年間の眠りから目覚めたバンパイアの主人公バーナバス・コリンズに扮した。 「うちの子は今10歳と13歳だけど吸血鬼役は『クールだ』と言ってくれたよ。顔の白塗りメイクは、ボリス・カーロフが『フランケンシュタイン』を演じた頃と同じ手法のグリース・ペイント(=ドーラン化粧、油性ファンデーション)だから何かと大変でね、特にキスシーンの後は「マクドナルド」キャラクターのドナルドみたいになったよ」と、笑顔で明かす。 昨今は3D技術や吸血鬼モノがドレンドだが、バートン監督は「世間ではトレンドかもしれないけれど、5歳の頃からバンパイアに慣れ親しんだ僕には普遍」。

本作では「古典的なバンパイアを描くだけでなく、望まないのにバンパイアになってしまった男が一族の立て直しを図るというユニークな設定で新たな世界を築いた。そして時代感や求める色調を表現するのに2Dが適していた」と熱き思いを語る。しかしながらバーナバスのように時代から取り残された感があるか問われると、「まず自分の電話番号が定かでないし(笑)。テクノロジーに関しては僕よりも3歳の息子が詳しい」のだと意外な素顔を見せた。 さすがに8回も一緒に仕事をすれば意見が対立して当然と思いきや。ジョニーは「一度もない。出会ったときから“共通する感覚”があったし、ティムから影響を受けたことは多いと思う。それに映画『シザーハンズ』では、無名の僕を起用することに反対したスタジオを説得したのはティムなんだ。そのおかげで今の僕がいるし、ファンの方々の応援があるおかげで、このように映画を作り出演することができるんだ」と感謝を口にした。

その言葉を証明するような“共通する仕草”をこの会見で発見。ふたりとも時折、両手で自身の太ももをタップするのだ。楽曲こそ定かでないが、リズムは似ている。 今回が9度目の来日となったジョニーは、12日の正午頃に日本に降り立ち、そのまま六本木で行われたジャパンプレミアに出席しファンとの交流をはかった。なお、ジョニーが本作のキャンペーンに参加したのは三か国―米国・英国・日本―のみ。監督も「ファンとの交流こそが創作のエネルギーとなる、良い作品で還元したい」のだと吐露した。それゆえ本作はティムとジョニーから、ファンへのラブレターと位置付けられる作品と言えるだろう。

ジョニー・デップ『ダーク・シャドウ』来日会見

原題=DARK SHADOW
日本公開=2012年5月19日
配給=ワーナー・ブラザース映画
公式サイト http://www.darkshadow.jp/
©2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

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