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松山ケンイチ『家路』は「ものすごく前向きな作品」

内野聖陽、松山ケンイチ、久保田直(敬称略)

[シネママニエラ]映画『家路』完成披露プレミア上映会が2月20日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、主演の松山ケンイチ、共演の内野聖陽、久保田直監督が登壇、松山は「この作品はものすごく前向きな作品です!」と語った。

内野聖陽、松山ケンイチ、久保田直(敬称略)

松山ケンイチ「今をテーマにしている映画には絶対に出たい」と『家路』を語る

本作は、福島を舞台に3月11日以後、故郷を失った家族の再生を描いた物語。この感動の家族ドラマで、劇映画の初監督を務めた久保田監督は「企画立ち上げから3年経ちましたが、今日こうして皆様にお届けできることが感無量です」と感慨深げ。そして、主人公の次郎を演じた松山は「福島出身なのですが、ある理由で東京に出てある理由から20年ぶりに故郷に帰ってくるという役どころ」と語り、その次郎の兄・総一役を演じた内野は、「ケンちゃんが帰ってくる福島で農業を営んでいる長男を演じています。ある日突然土地を奪われ、家族や自分自身の中でも葛藤を抱えながら、複雑な思いを抱えている役です」

そして、二人は役作りと撮影時の思い出を語った。
松山「福島の独特な方言や、農業指導の方と一緒に農業も勉強しました。役の実家を提供してくれた農家の方とは、仲良くさせていただきお昼を作ってくれたりと、わきあいあいと撮影しました。ふるまってくれたおそばがおいしかったです!」
内野「今回はフィクションなのですが、総一のような方たちは実際に今もたくさんいらっしゃる訳で、この役をどうしたらできるだろうと悩んでいました。でも福島の方たちと触れ合って、感じたものを役に反映させられたのでなんとか乗り切れたという感じでしたね」

そんな二人について、監督は「松山さんは、歳は離れていますが大人というか、同級生と話しているような感覚で(笑)。軸があってぶれない印象です。内野さんは、その真逆で絶えず悩んで揺れながら答えを出していくタイプなんですね。次郎と総一はまさしくそういう人物なので、作品を観ていただければそこに生きているような感覚になっていただけると思います」と述べ、「今回のキャストの方はみんな本当に素晴らしかったです」とまとめた。

第64回ベルリン国際映画祭に正式出品、上映後には監督に対して「香港でこの上映を決めました!」と語りかけられたことに触れ、「香港上映が決定しました。驚きましたがうれしかったです」と心情を吐露した。

日本公開=2014年3月1日
配給=ビターズ・エンド
公式サイト http://www.bitters.co.jp/ieji/
©2014『家路』製作委員会 WOWOWFILMS

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