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映画『スポットライト』の社会派女優レイチェル・マクアダムスが初来日

[シネママニエラ]女優のレイチェル・マクアダムスが初来日し4月14日、映画『スポットライト 世紀のスクープ』の記者会見が東京・日本外国特派員協会で行われた。

本年度の米国アカデミー賞作品賞に輝いた本作は実話を基に、ボストン・グローブ紙の記者たちが、カトリック教会が組織ぐるみで隠蔽していた一部の聖職者たちによる児童への性的虐待事件を追求する様を捉えた社会派ドラマ。

カナダ出身のレイチェル・マクアダムスはこれまでロマコメ系が得意な印象があったが、劇中で紅一点の女性記者を演じており、第88回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。実際のモデルとなった方とは直接交流をはかり、役作りに反映させたという。ジャーナリストという職業に畏敬の念を抱いたこと、自身は敬虔ではないがプロテスタントを信仰していることも述べた。

そんな彼女も「脚本を読んだ当初は、事件の顛末は大々的なニュースになっており、この映画を誰が観るのだろうと思った」そうだが、「事件の詳細は知らなかったこと」もあり出演を決めたという。事件の真相究明の過程では、リーヴ・シュレイバー演じる局長の台詞「暗闇の中で手さぐりで探しているんだ」という状態を体験。また、トム・マッカーシー監督からは「信仰心と言うパワフルなものを対象とすると、人は知らぬ間に共犯者になりうるという怖さが根底にある」という見解に、深く同意できたそうだ。

その結果、「作品がたくさんの方に支持されたことで、私自身も大きな勇気をもらった」とポジティブな表現で語り、そして今では「一生に一度出会えるかという作品にめぐりあえた」と喜ぶ。さらには今後「一生に二度の巡り合わせがあることを目指したい」と茶目っ気たっぷりに話す場面も。

しっかりとした口調で、「映画が公開されたことで、多くの方々が劇場に足を運んでくださった。それにこれまで口を閉ざしてきた被害者の方々が声をあげようという気持ちになってくださったこと」等をあげて、映画を世に送り出した反響と効果に誇りを抱いたためだと伺えた。今後の活躍にも期待したい!

女優レイチェル・マクアダムス[Rachel McAdams]来日会見

映画『スポットライト 世紀のスクープ』(ロングライド 配給)は2016年4月​15​日[金]よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国公開
公式サイト http://spotlight-scoop.com/

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