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<佐藤浩市>初共演の緒形直人×永瀬正敏とは「プロ共通の言語がある」

(左から)緒形直人、佐藤浩市、永瀬正敏、瀬々敬久監督、映画『64-ロクヨン-前編/後編』大ヒット御礼舞台あいさつにて

[シネママニエラ]俳優の佐藤浩市が6月19日、映画『64-ロクヨン-前編/後編』で初共演となった緒形直人、永瀬正敏とともに大ヒット御礼舞台あいさつに登壇し、ふたりとは「役者としてきっちりやっている者同士、プロとしての共通言語がある」との持論を述べた。

映画『64-ロクヨン-前編/後編』イッキ見をした観客を前にして、メガホンをとった瀬々敬久監督とともに感無量の面持ちで客席を見渡したご一行。代表して佐藤が、前後編それぞれ料金を払ったことを気遣うと、即座に客席から「お得!」という掛け声が飛んだ。

監督は、クリント・イーストウッド監督の映画『ミスティック・リバー』の内容に触れ、「本作では加害者×被害者×捜査員という男性3者のボタンの掛け違いとか、立場が変わっていたかもしれないという発想から、前編は個対組織、後編は個対個にしようと思った」とのこだわりを明かした。だからこそイッキ見という機会があることと鑑賞した観客に対して感謝する気持ちは強い様子。

意外なことに、佐藤×緒形×永瀬の共演は本作が初めて。役柄上コミュニケーションを豊かにする必要がなく、佐藤によると「良かったのは緒形も永瀬も(お酒を)飲まないこと」だと話す。この日は父の日ということもあり、劇中で娘を持つ父親役を演じた3人は、佐藤の父の三國 連太郎さん、緒形の父の緒形 拳さんという偉大なる名優ふたりに言及していく。

永瀬は映画『息子』で三國 連太郎さんと、映画『隠し剣 鬼の爪』で緒形 拳さんと共演。「おふたりとも(器の)でっかい人でした」。「三國さんと演じている時は(自分も)同じレベルと思わせてくれて。緒形(拳)さんは直筆のお手紙をいただきまして、今でも大切にしています」などと振り返った。

籠を手に、紅白の64-ロクヨン饅頭を配る
そして緒形にとって、拳さんは「子どもが見られる出演作がなかったので、俳優としての先輩という感じはなく、あくまで『父』でした。ただ、撮影のメイクのまま帰宅するので、顔に返り血がついていたり、目の下にものすごい黒いクマがあったり。その姿を見て、家に遊びに来ていた自分の友人が驚いて。困りましたね」と笑顔で述懐。

一方、佐藤は「役者として今の自分がある。(三國さんに)育てられたことで、お芝居を考えるにあたって助かっています」としみじみ。瀬々監督は「劇中では三國さんと緒形さんが対峙しているかのようだった。(佐藤も緒形も父親の)DNAが受け継がれていると思った」という言葉をかけて、それぞれの思いをくみ取った。

映画『64-ロクヨン』は横山秀夫著の小説をベースに前編・後編で実写映画化。前編は公開44日目で観客動員140万人、後編は公開9日目で75万人を動員。累計で215万人を突破した(数字は配給発表、6月19日時点)。通算15回目の舞台あいさつに出席してきた佐藤は「多くの方にこういう大人のエンターテイメント作品を見ていただけるということは、このあとの製作に結びつくのでありがたい」と笑顔を見せる。そして4人はお礼として、前編・後篇の焼き印付きの紅白64-ロクヨン饅頭64個を客席に配った。

映画『64-ロクヨン-前編/後編』(配給=東宝)は公開中
公式サイト http://64-movie.jp/

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(左から)緒形直人、佐藤浩市、永瀬正敏、瀬々敬久監督、映画『64-ロクヨン-前編/後編』大ヒット御礼舞台あいさつにて

映画『64-ロクヨン-前編/後編』(東宝 配給)は公開中

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