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TIFF男優賞トランスジェンダーに?!パオロ・バレステロス、ジュリア・ロバーツ姿で登場!

映画『ダイ・ビューティフル』男優賞を受賞したパオロ・バレステロスとジュン・ロブレス・ラナ監督

パオロ・バレステロスとジュン・ロブレス・ラナ監督 ©2016TIFF

[シネママニエラ]第29回東京国際映画祭クロージングセレモニーにて男優賞が発表されたところ、受賞者のパオロ・バレステロスが映画『ダイ・ビューティフル』で演じたトランスジェンダーの主人公が憧れているという設定を生かしジュリア・ロバーツの姿でサプライズ登場! その完成度の高さで注目を集めた。

念願のジュリア・ロバーツ!仕草も完コピ ©2016TIFF

この日、パオロ・バレステロスはメガホンを執ったジュン・ロブレス・ラナ監督にも内緒で再来日していたという。受賞者会見では「昨夜12時に空港に着いて、今朝は7時から支度して。(慣れないヒールの靴を履いているため)いまは足が痛いです」とちょっぴり泣き言も。

とはいえ、「自分にとっての初めての主演映画が、東京国際映画祭で上映され、さらに男優賞を受賞したことはこの上ない喜びだし、大きな意味がある」と話し、ジュリア・ロバーツに負けない飛び切りの笑顔を見せた。

監督の前作『ある理髪師の物語』では本映画祭の女優賞受賞したことから、監督の演出術について問われると「役者にはつらい時間を与えています!」と冗談を交えると、パオロ・バレステロスが「撮影時は毎日3から4時間かけて自身でメイクをしていた」と振り返る微笑ましい場面も。

そんな監督は「俳優と監督の間には協力体制が必要」だと持論を語り、本作プロデューサーのペルシ・インタランは「ジュン監督は役者の持ち味を引き出すのがうまい」のだと分析する。

最後に、フィリピン映画が世界の映画祭を席巻している昨今について、巨匠が若手を引き立てていること、デジタル技術の進歩とそれによる制作費の低下、役者・観客が違うタイプの映画を受け入れるようになったこと、映像作家マリルー・ディアス=アバヤさんといったメンターの存在をあげた。

映画『ダイ・ビューティフル』男優賞を受賞したパオロ・バレステロスとジュン・ロブレス・ラナ監督

映画『ダイ・ビューティフル』予告編


©The IdeaFirst Company Octobertrain Films

映画『ダイ・ビューティフル』の日本公開はココロヲ・動かす・映画社○が配給する。

第29回東京国際映画祭は2016年10月25日[火]より11月3日[祝]まで
公式サイト http://2016.tiff-jp.net/ja/
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