The NET 網に囚われた男 – 映画予告編

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第１７回東京フィルメックスオープニング作品。鬼才キム・ギドク監督が、スパイでも英雄でもない――ある事故により国境を越えた漁師の男に降りかかる理不尽な運命を描く。
主演は、『ベルリンファイル』や『容疑者X 天才数学者のアリバイ』などでアクション俳優としても評価の高い個性派リュ・スンボム。実は俳優業を休業しているリュのラブコールに応じて、ギドク監督は本作の脚本を書き上げたという。なお、ひとつ残念だったこととして、ギドク監督は「主人公の帰国時、実際の報道でもあるように本当は全裸姿にしたかった。しかしながら、リュ・スンボムさんにタトゥーがあったので断念しました」と打ち明けた。

彼の監視役に就く若き捜査官には、イケメン次世代スター、イ・ウォングン。さらに、執拗で残忍な取り調べ官をギドク映画４作目となるキム・ヨンミンが熱演、主人公の帰りをひたすら待つ妻役を『メビウス』での一人二役が鮮烈な印象を残したイ・ウヌが好演し、ギドクが仕掛けたキャスティングの妙は、あくまでも鋭くゆるぎない視点で現代社会の矛盾を浮かび上がらせていく。

北朝鮮の漁師ナム・チョルは、いつものように自分の舟で漁にでるが、網がエンジンに絡まり韓国側に流されてしまう。一日も早く妻子の元に戻ることだけが望みの彼は、韓国警察からの過酷な拷問と亡命の強要に耐えるのだったが・・・。

映画『The NET 網に囚われた男』（クレストインターナショナル配給）は2017年1月7日[土]よりシネマカリテほかにて全国公開
映画『The NET 網に囚われた男』公式サイト

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