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中村倫也×ムロツヨシ『君のクイズ』監督演出を語る

中村倫也×ムロツヨシ『君のクイズ』監督演出を語る

中村倫也×ムロツヨシ『君のクイズ』監督演出を語る

中村倫也×ムロツヨシ『君のクイズ』監督演出を語る

映画『君のクイズ』公開後“特別御礼”舞台挨拶を6月7日、TOTOシネマズ 六本木ヒルズにて開催し、主演の中村倫也、相手役のムロツヨシが登壇し、同作の共同脚本・監督を務めた吉野耕平監督の演出に言及した。中村とムロは、20年来の親交があるそうで、二人はMCなしで30分間の完全フリートークに臨み、後半は客席から質問も受け付けた。

ムロ、前列記者の動きを真似る

本作の原作は、小川哲著の小説「君のクイズ」(朝日文庫/朝日新聞出版刊)で、謎解きミステリーと人間ドラマが交錯するエンターテインメント作品。クイズ番組の優勝者は、なぜ1文字も聞かずに正解できたのか? その真相が明かされていく。

5月15日に公開したもののムロが映画館でのイベントに登壇するのは、この日が初めて。ムロは、冒頭の挨拶で、「私、ちょっと離れたところにおりまして、舞台挨拶の協力が全然できていませんでした。やっと夢が叶ったというか、『どうしても中村倫也と舞台挨拶を!』と、私が希望を出しました」とイベント開催の経緯を説明した。しかも「正直、他の作品に入っていたので、DVDなどの映像記録を自分のタイミングで観るやつも、今回観なかったんですよ」と打ち明けるて、中村を驚かせた。

さらに、ムロは俳優人生初の体験を明かすのだった。「私が戻ってきた次の日、5月30日に東京で一番混んでいる上映回の一番後ろの席で、一人で観ました。なぜテレビとかパソコンで観なかったかと言いますと、吉野監督の演出は、……まあ、どの監督さんの作品もそうなんですが、スクリーンの間だったり、テンポだったりを大事にされているんです。だから、“お客さんと一緒に最初に観られるこんな機会はない!”と思いまして…」とのこと。実際に「観たら、“もうなんて良い映画なんだ!”」とイッキに話す。これには中村も安堵の表情を浮かべ、「良かった」とぽつり。ムロは続けて「台本で観る時よりも、またちょっと違っているじゃないですか。そこに、まず感動!」したという。

しかも「中村倫也と神木隆之介の邪魔と言いますか、違和感を作る役割ができたことに、本当に多幸感を感じました。みんながイライラしている感じ」を肌で感じ、「帰りの出口のところで、目の前にいらした若いご夫婦かカップルの男性が、『ムロツヨシ、むかつくな』と言って帰られていました。ありがとうございます!」と役者冥利に尽きることだと感激していた。

ふたりが声を揃えたのは、ムロ演じる坂田が副調整室からおりてきた後の一連のくだり。中村が「ムロさんとご一緒して、いろいろと刺激的でしたが、一番うれしかったのは、あの降りてきてから、ずっと撮影が長回しだったことですね。台本のページも結構あるし、芝居をしている尺も10分弱くらいはあるじゃないですか」と発すれば、ムロも「尺があるのに、観覧席に役者さん全員揃った中でやるので、相当緊張しましたね。カメラも、劇中のクイズ番組のカメラもあるし、その後ろには本作用のカメラもあって…」と応じる。

そして中村が、「“あのシーンをやる前に、久しぶりに家で練習した”って、何かで読んで”良かった”って思いました」と嬉しそうに話すと、ムロが「(笑)。あれ、本読みの時に吉野監督から、『ムロさん、すみません。早口で、よどみなくやれますか?』って言われてね。頑張って早口でよどみなくやったさ。で、そのまま読み終わってから…、ってことは、“本番も早口でよどみなくやんなきゃいけないんだな?”っていう監督からのメッセージを受け取ったのね。さすがに、あのテンポとあのスピードに、自分なりの解釈も入れるためにいろいろと練習しましたよ。練習量は、ここ数作品の中で一番多かったんじゃないかな」と打ち明けた。

吉野監督の演出について、お互いに確認するやりとりもあった。「いろいろなことを『OKです』って言った後に、『ムロさん、また違う感じが見たいんですが、良いですか?』って言ってくるの。要は、ダメだとか、すごく細かい演出ではなくて『違う感じも見たいんですけど…』っていうあの言葉が、私の役者をやっている意味の、良いところを突いてくるんですよ。『これをやってほしい』じゃなくて『どんなことをやってくるか見たいんです』みたいなことを言ってくださる。毎回そうなのかな? 倫也にもそう?」とムロ。中村は、「僕は、吉野さんとは4回目ですから、あんまり言われないですよ。逆に言うと、何も言わずに『中村は何かしてくれるのかな?」』『(期待を)超えてきてね』っていう感じだと思います」と推察。ムロは「その関係性が素敵です」と即答。さらに中村は「あと、現場レベル(撮影中)じゃ分かんないけれど、VFXが付いたらすごい情報量で、すごい効果になるじゃないですか。あれは観た時にうわーって上がる。それに、絶対にVFXに負けない芝居をやんなきゃいけないっていうのは、吉野組でやる時は常にあります」と答えていた。

中村倫也とムロツヨシ

【観客からの質問の一つ】お二人の仲が良いことは知っているんですが、今回の演技の中でお二人それぞれが相手の「ここの演技が良かった」というところを聞かせてください。

ムロ:先ほど話したステージ上の対峙は、一種のエンタメ要素も入っているんです。坂田的には、人に見られている会話なので、追い詰め方や理論を言っているだけなので、少しエンタメが入っているんです。会話で言ったら、廊下を歩いて帰ろうとしている時に、私が「逃げるんですか?」っていう、あの一連のやり取りです。あの時の(中村の)顔を見た時、ゾクゾクしました。「もっとイラつかせてやりたい」というか、「心理的にイラつかせれば、この人は帰れないだろう」…。

中村:あれ、超ムカついた。思い出して腹が立ってきた。あの言い方!

ムロ:「帰るわけにいかなくなるだろう」っていう、僕の役の心理も働いているので、その胸ぐらを掴まれているかのような顔を見た時に、ゾクゾクしました。(アドリブは?)一切ないです。言い方とかは毎回変えて、その時の空気に合わせてやっていましたが…。多分それは一番身近で倫也が見ていたと思います。

中村:僕も同じところです。本当に僕をイラつかせるのが日本一うまいんですよ。僕は、今回主演として、役者セクションの代表として宣伝で話をしましたが、「ムロさん史上一番のハマり役」だと思っています。それは、作品を通してずっと三島をやっている身としては、さっき言ったように「ずっと重いものを乗せられている感覚」っていうのもあるんです。その中でも一番うまいピックアップするのが、今ムロさんが話していた廊下のところです。今もムカついています。

ムロ:(笑)。あのシーンは、「廊下から出てきて追いかけて、全てのセリフが終わるのが、あのドアを出てきたところ」っていうのが、監督からのお願いだったんだよね。セリフ終わりに、指定された場所に行けるように、お互いが歩くスピードを調整しています。

といった即興とは思えないほど丁寧なQ&Aが繰り広げられた。

映画『君のクイズ』(東宝 配給)は2026年5月15日[金]より全国公開
©2026 映画『君のクイズ』製作委員会

映画『君のクイズ』あらすじ・作品データ

賞金1000万円を賭けて戦う生放送クイズ番組“Q-1グランプリ”の決勝戦。世間が注目する中、“クイズ界の絶対王者”・三島玲央と
“世界を頭の中に保存した男”・本庄絆は共に優勝まであと一問と、王手をかけた。そして迎えた最終問題、早押しクイズ。張り詰めた空気の中、本庄は 問題が1文字も読まれないうちに 回答ボタンを押す。会場がどよめく中、なんと正解を言い当て、本庄は優勝者となった。(2026年/日本映画/118分)

映画『君のクイズ』予告編


©2026 映画『君のクイズ』製作委員会

映画『君のクイズ』公式サイトhttps://yourownquiz.toho-movie.jp/
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