映画『禁じられた歌声』世界遺産の美しき街・ティンブクトゥで何が起こったのか?

©2014 Les Films du Worso ©Dune Vision

映画『禁じられた歌声』(アブデラマン・シサコ監督)
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セザール賞で最優秀作品賞をはじめ7部門を独占し、アカデミー賞外国映画賞にもノミネートされたモーリタニア映画。西アフリカのマリにある世界遺産の街ティンブクトゥ[TIMBUKTU]をイスラム過激派が襲撃。イスラム世界でも珍しい女系社会で、一夫一婦制の上、結婚相手を女性が選ぶ権利もある自由度の高い、音楽やスポーツを愛する民族の姿を捉える!

2012年にマリ北部はイスラム過激派に制圧され、事実婚の愛する男女が投石される公開処刑事件など様々な悲劇が起きました。この事件に触発された、イスラム教徒でアフリカ人(モーリタニアで生まれマリで育った)のアブデラマン・シサコ監督により本作は製作が進められた。

映画『禁じられた歌声』あらすじ

アフリカ、マリ共和国のニジェール川沿いのティンブクトゥからほど近い、ある街で少女トヤは、父キダン、母のサティマ、そして12歳の牛飼いのイサンと、ささやかながらも互いに慈しみ合う幸せな生活を送っていた。そこにはいつも父の奏でる音楽があった。 しかし、街はイスラム過激派のジハーディスト(聖戦戦士)に占拠され、様相を変えてしまう。ジハードィストは厳格なシャリア(イスラム)法と恐怖政治により住民たちを支配してゆく。

ティンブクトゥの由来

泥を支柱に塗り重ね、日干し状にして建てられた城のようなモスクのある、西アフリカ、マリ共和国の砂漠の都市。黄金郷との噂もあり、ヨーロッパ人にとっては、地の果てにある夢の国のように想像されていたという。ティンブクトゥはその異名。

[スタッフ]
監督=アブデラマン・シサコ
脚本=アブデラマン・シサコ、ケッセン・タール
撮影=ソフィアーヌ・エル・ファ二

[キャスト]
イブラヒム・アメド・アカ・ピノ、アベル・ジャフリ、トゥルゥ・キキ、ファトウマタ・ディアワラ、イチェム・ヤクビ

フランス、モーリタニア映画/97分予定
原題=Timbuktu(2014)IMDb
日本公開=2015年12月26日
配給=レスペ、太秦
公式サイト http://kinjirareta-utagoe.com/

映画『禁じられた歌声』日本版ポスター

映画『禁じられた歌声』日本版ポスター ©2014 Les Films du Worso ©Dune Vision