米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯

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戦後の沖縄で米軍の圧政に真っ向から挑んだ一人の男・瀬長亀次郎の戦いの姿を捉えた、2017年の第一弾『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』が大ヒット。本作では瀬長亀次郎の生涯と日本復帰直前の沖縄の激動の歴史を深く描く。音楽は前作と同じく坂本龍一が担当。
見どころは、後半に描かれている1971年12月4日、衆議院沖縄・北方問題特別委員会での、時の首相佐藤栄作との圧巻の<魂の論戦>のうち12分の映像。詳細に書き残された230冊を超える日記から読み解くことの出来る、前作から通ずるカメジローの闘う生き様と心に宿した「不屈」の精神に加え、カメジローを信じ抜き、支えた妻や娘とのエピソード、闘いの日々で断絶した父との関係、恩師との絆など、前作から更に踏み込んだ人間としてのカメジローの素顔を浮かび上がらせる。

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯
映画『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』ポスタービジュアル ©TBSテレビ


映画『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』あらすじ

1970年戦後初の国政参加選挙で、衆議院議員に当選したカメジロー。首相に質問する機会を得た彼は、逮捕から那覇市長選、その後の兵糧攻め、水攻め、布令による追放という自らの経験を語ります。また、沖縄戦と戦後の体験から、なぜ基地のない沖縄を求めて闘うのかを、日米間で沖縄の民意無しに結ばれた返還協定への疑問を、首相にぶつけます。静かに拳を握り、声を張り、時折首相の言葉にユーモアとも取れる返答をしながら闘うその姿から、沖縄の心、そして現在へ続く、沖縄の解決されない事象の原点が浮き彫りになります。(2019年/日本/日本語/カラー(一部モノクロ)/ビスタ/ステレオ/128分)
監督:佐古忠彦 撮影:福田安美  音声:町田英史  編集:後藤亮太  プロデューサー:藤井和史 刀根鉄太 語り:山根基世 役所広司 テーマ音楽:「Sacco」「Gui」作曲・演奏 坂本龍一 音楽:坂本龍一 兼松衆 中村巴奈重 中野香梨 櫻井美希

映画『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』( 彩プロ 配給)は2019年8月17日[土]より沖縄・桜坂劇場にて先行公開、8月24日[土]よりユーロスペースほか全国順次公開

映画『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』公式サイト kamejiro2.ayapro.ne.jp
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