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『インサイド・ヘッド』監督が8才少年に伝授!質問にマジ返答

質疑応答に応じる両監督
真剣に耳を傾けています
[シネママニエラ]ピクサー20周年記念作である映画『インサイド・ヘッド』のプロモーションで来日中のピート・ドクター監督とロニー・デル・カルメン監督が、ふたり揃って動画共有サービスYouTubeの施設YouTube Space Tokyoを訪れ、YouTuber(動画クリエイター)たちにピクサーにおける製作の舞台裏と製作の秘訣を伝授し、親睦を深めた。「こどもは生まれながらのアーティストだ」という持論を持つピート監督はこの日、「もし8才に戻れるとしたら何をしたいか」という8才の少年からの質問に、真摯に答えた。>>前日に行われた来日会見の模様はこちら

映画『インサイド・ヘッド』予告編

冒頭には両監督が自身の幼少期の写真を披露し、当時のファッションセンスに自虐風にツッコむなど、かなりオープンな雰囲気でスタート。そして製作期間5年の本作が、どのような過程を経て完成されたのか、当時の写真、デッサン、キャラクタービジュアルのクレイ人形化なども含めスライドで紹介。最大の特色は社内プレゼン。人種・言語・役割の隔てなくあらゆる立場のスタッフが自由に意見を述べ、アイディアを提供するという機会を完成する日まで何度も設けることで完成度を高めていくという。万人を惹きつけ、良作を生み出す風土に言及した。

ピート監督は、「今作に携わったスタッフ数は370人。そのひとりひとりが自分の映画だと自負していることが誇り」だと笑顔で語り、「もしも一人でできるのであれば、共同監督にする必要はない。互いを敬い、諌める関係は大切。自分の意見を通したいのであれば相手を説き伏せることが求められるのさ。それもエゴを通すことが目的ではなく、良いものを作るためにね。例えば指示を出すときに構図や動きの綿密な指示ではなく、『こういうシチュエーションで、キャラクターのこういう気持ちを表現してみて』というように余白をもたせてその人の特性を生かすように言うんだよ」と、リーダーシップの発揮法を監督然とすることなく述べる。

そんなピート監督に絶対の信頼を置くロニー監督は、コミュニケーションに必要なのは「ウイスキー」とニッコリ。「僕のデッサンは独学なんだ。でも、ピートが僕を選んでくれたおかげで今こうしていられる」と感謝を述べる場面も。

前述した8歳の少年はクリエイター・アニメーターの道に憧れているようで、だからこそ彼の質問にピート監督は「ロニーは膨大な量のデッサンを描いているけど、アニメーターを目指すなら、もっともっとデッサンを描くことをアドバイスしたいね。ピクサーの映画制作はWRITE(書く)ではなくDRAWING(描く)がメインだからね」として求められるのは天才だけではなく、努力と経験は強い武器になることを説いた。ロニー監督は「大人になると笑顔が少なくなりがち。常に笑顔を忘れないで。ピクサーは笑顔があふれている場所だよ」と、さりげなく少年を勧誘していた。この少年と両監督は懇親会で記念の写真撮影も行った。

本作は、住み慣れた土地を離れ、慣れない新生活を始める11歳の少女ライリーの中にいる、5つの感情たち――楽しい気分にする“ヨロコビ”、 悲しい気分の時に現れる“カナシミ” 、怒りを爆発させる“イカリ” 、嫌いなものから守る“ムカムカ” 危険から身を守る“ビビリ”――が予想もつかない冒険を繰り広げる様を描くアニメーション映画。

アメリカ映画
原題=Inside Out (2015) IMDb
全米公開=2015年6月19日
日本公開=2015年7月18日
配給=ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト
© 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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映画『インサイド・ヘッド』記者会見

映画『インサイド・ヘッド』来日記者会見には、ピート・ドクター監督(5年半ぶり3回目)とロニー・デル・カルメン共同監督(初来日)と、日本語版声優を担当する竹内結子と大竹しのぶが揃って出席した。映画の中でも重要なアイテムとなっている「思い出ボール」を思わせる巨大なバルーンが登場。そのボールが割れると中からスペシャルゲストとし竹内と大竹が現れる演出も。

ピート・ドクター監督

「映画『トイ・ストーリー』に関わった時から、最終形はみえずに進むという製作スタイルは変わらない。挑戦は感情のキャラ化。何千もの絵から生み出したんだよ。例えば「イカリ」の頭が爆発していることなんかもね。ピクサーでは大量にDRAWING(描く)してコミックブックのようにプレゼンするんだ。自分たち自身で音楽、セリフを入れていく。それでジョン・ラセター、ブラッド・バード、アンドリュー・スタントンといった監督勢はもちろん、キッチンのスタッフまで観てもらうんだよ。僕的に今作は「ビビり」からはじまり「ヨコロビ」に転じ、いまは終わりなので「カナシミ」って感じだよ」
「実は企画当初からの3年間は、自分の中学時代の感情「ヨロコビ」と「ビビリ」の物語で進めていたんだけど、うまくストーリーにならず、伝わりづらいし楽しいものにならなかった。企画は失敗だとして、手を引くべきか悩み、引越しも考えたほど。けれども、深い結びつきのある友人との別れが最も感情をゆさぶったことから、同じ感情を共有した人々、ヨコロビとカナシミをペアに変えることでストーリーが膨らんだ。やり直しに伴う作業は大変だったけどね、ピクサーの全面サポートがあってこそ成し得たんだ。」
「ジブリ美術館に行って尊敬する宮崎駿監督にお会いしました。宮崎監督が映画を見終った後、椅子から立ち上がって拍手をしてくれて、『娘さんへの深い愛情が感じられて胸を打たれた』という言葉をかけてもらえたことも本当に信じられないほど嬉しかった」

ロニー・デル・カルメン共同監督

「(『アバター』超えの驚異的なオープニング記録について)沢山の人に共感してもらえ、喜んでもらえたことが一番嬉しいです。感情というのは誰もが持っていて普遍的なものなので、自分の物語として共感してもらえたんだと思う」

声優を務めた竹内結子と大竹しのぶによる吹替版の出来栄えを「とってもチャレンジングな役だったのに愛らしく演じてくれて、2人とも本当にとても素晴らしかった」と絶賛。ふたりからは両監督に巨大な五色のお団子が手渡された。異なる文化ゆえ、それが食べ物だと知らされていない両監督はサービス精神を発揮して、旗や纏のようにお団子を振り上げたり、また刀にみたててソードアクションをしたり、お茶目な姿を見せていた。

大竹しのぶ(カナシミ役)

「人の誕生と共に一番最初に生まれる感情がヨロコビ。それが嬉しかった。人として大切なことを教えてくれる映画なので、大人の人達にぜひ観て頂きたい。世の中がヨコロビで溢れて欲しい」

竹内結子(ヨロコビ役)

「自分の経験を重ねあわせて、共感できる〝これは私たちの物語だ“と思いました。人生で迷った時でも自分の感情を確認できたり、見終った後に笑顔になれる作品です。是非ご覧頂きたいです」

アメリカ映画
原題=Inside Out (2015)
日本公開=2015年7月18日
配給=ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
© 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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