映画「大奥」の原作

映画『大奥』クランクアップ会見

映画会見/イベントレポート

映画「大奥」の原作2010年の日本映画界は、時代劇ブームが到来しています。そこで、注目の3作品の記者会見を連続でお届けします。

10月1日に公開の映画『大奥』のクランクアップ記者会見が、グランドハイアット東京ホテルにて行われた。主演の二宮和也をはじめ、柴咲コウ、堀北真希、大倉忠義、中村蒼、玉木宏(特別出演)、和久井映見、阿部サダヲ、そして金子文紀監督、プロデューサーの荒木美也子と磯山晶が登壇しました。

『大奥』は、よしながふみの人気コミックを原作に、男女が逆転した大奥の世界を描くもの。斬新な設定で、濃密なドラマが繰り広げられることと、八代将軍・吉宗役=女将軍に仕える、3000人の男たちに扮するイケメンたちにも注目が集まっていることから、会場に多数の報道陣が駆けつけた。

「木更津キャッツアイ」シリーズ、ドラマ『流星の絆』でヒットを飛ばし、本作が初の時代劇となった金子文紀監督は、「江戸時代のリアルが何か、正解は分かりませんので、日々、自問自答していました。男女逆転の世界というウソ意外は、キャラクターにリアリティーを見出して描きました」と、制作のポイントを。

女性の理想郷ともいえそうな世界観の構築に、ふたりの女性プロデューサーは尽力。撮影許可が下りにくい、西本願寺など3つの世界遺産でのロケや、国宝をバッグにした撮影も敢行。絹の衣装ならではの絹ずれの音、手書きの襖絵など。本物のスターにふさわしい、本物へのこだわりを明かした。

吉宗役の柴咲コウは、金子監督から『吉宗は絶対の人だ』と言われ、「弱い自分を隠し」突き進む様を演じ切ったことや、「男性ばかりでむさくるしい現場になるかと思っていましたが、美しい男性たちが集う様は、とても爽やかでした」と撮影を振り返った。

武士道を求める水野祐之進役の二宮和也は、「ジャニーズ事務所は男女逆転の大奥、嵐は御中臈みたいなもの」と、大奥の世界観にすんなり入れたことを表現。初のちょんまげ姿に対し「周りから『似合ってる』って言われまして。撮影後も『水戸黄門』を見ています」と語り、演技に対する姿勢を「基本的に、悩む感じ。現場にいろいろな可能性を持ち込むタイプ」と、分析。

二宮とラブシーンを演じた中村蒼は、「男性とのキスシーンは二度目なのですが、二宮さんのような人とは滅多にない」と心情を口にすると、それに呼応した二宮が、「キスをする側を演じるのはあまり経験がないのですが、やわらかくて、あたたかかったです。実は4、5回テイクを重ねまして、(自らを)27歳のオジサンがグイグイいくのは申し訳ない気分でした」と、中村を気遣う発言も。

最後に「男女逆転の世界で実践したいことは?」の問いに対する各々の回答を。

二宮和也:出産です。
柴咲コウ:一人旅です。危険ゾーンも行ってみたいし、放浪したい。
堀北真希:スポーツに専念して、ムキムキのガチガチな身体になりたい。
大倉忠義:ジャニーズの追っかけ(笑)。
中村蒼:“ザ・女の子”って感じの料理上手な子。
玉木宏:裸で鏡の前に立つ。
和久井映見:かわいい女の子から逆ナンパされてみたいです。
阿部サダヲ:ビーチバレーの浅尾美和になりたい! もしくは原辰徳の奥さんです。

しっかりした時代考証に基づいて、江戸の華=大奥の絢爛豪華な世界を描く『大奥』。期待せずにはいられない作品だ。

日本公開=2010年10月1日
配給=松竹、アスミック・エース
公式サイト http://www.ohoku.jp/
公式Twitter=@ohoku_movie
©2010男女逆転「大奥」製作委員会
©よしながふみ/白泉社

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