女優の中谷美紀がWOWOWの連続ドラマＷに初登場し主演する「片想い」の完成披露試写会と舞台挨拶が１０月１日に東京国際フォーラムにて開催され、中谷をはじめ桐谷健太、国仲涼子、大谷亮平、永田琴監督が出席。そこで中谷は「国仲涼子を笑顔にする、夫役・桐谷健太に嫉妬しつつ（国仲との）キスシーンに臨んだ」と明かした。
本作は東野圭吾のヒューマンミステリー小説を原作に、登場キャラクターそれぞれが境界線に直面する様を捉えていく。中谷は、性同一性障害の日浦美月を演じる。当初は「自らの生まれた性別に違和感を抱く人物の生きづらさを丁寧に描きつつ、スリリングなサスペンスでもあり、仲間たちの深い友情の物語でもあり、大人のための上質なエンターテインメントとして読み応えがあったと同時に、演じる側としては、大変ハードルの高い作品だったため、恐れおののきました」と語っていた。
この日の会見では役作りを問われると「性同一障害ということで、男性として女性を愛する設定なので、“男性らしさ”を追求しました。桐谷さんに負けないように筋トレをして、食事もヒレステーキ２枚３枚、卵も２個３個と毎日いただきましたが、演じている間はもどかしかったです」と振り返った。
その甲斐あって、桐谷が「本当に鍛えていました！ 中谷さんに掴まれて、それを僕が腕力で引き剥がすシーンがあって、できなかったら恥ずかしいと思い丹田に力を入れて乗り切った」とユーモアを交えつつ、中谷の肉体改造を讃えた。
そんな中谷と国仲のキスシーンがあるのは第二話。中谷は女性相手のキスシーンは今回が３度目だという。対する国仲は「女性とのキスシーンは初めてなのですごく緊張しました。優しさに包み込まれるような感じでした。大事なシーンでしたので、ドキドキしながらもしっかりやらなければと思っていた」とはにかみながら語った。
東野圭吾作品の映像化で「分身」「変身」、そしてこの「片想い」を手がけた永田監督は「キスシーンはお二人に任せた」というが、会見の前に「中谷さんから「短かったシーンを編集で長く伸ばされたのですか？」と問われました。ですが、実際はもっと長かったです！ 全部をお見せしたいほど濃厚です！」と暴露。ちなみに「ご要望があれば、ディレクターズカット版が世に出せるかもしれない」と期待を煽ることも忘れない。また中谷も、第一話の上映後の舞台挨拶だけに、観客に向けて「二話以降も、本当に息もつかせぬ展開が待っています。ラストまで見ないとトリックがわからないようになっています！」としっかりアピールした。
３７歳を迎えた大谷さんの誕生日ということで、主演の中谷さんが選んだ花束プレゼントをする一幕も。また、タイトルに絡めて各人の片想いが語られた。（注）こちらの片想いの内容は写真のキャプション欄に記載しました。パソコンからご覧頂けます。
WOWOW連続ドラマW「片想い」は2017年10月21日[土]より放送開始 全６話（第１話は無料放送）
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WOWOW「連続ドラマＷ 東野圭吾 『片想い』」あらすじ
大学生時代に所属していたアメリカンフットボール部の仲間たちに再会した、日浦美月は自分が性同一性障害であることを打ち明ける。１５年の時を経て明かされた姿をどう受け止めるか。それ以上に美月の「人を殺した」という告白に、スポーツライターの西脇哲朗（桐谷健太）、部のマネジャーで今は西脇の妻・理沙子（国仲涼子）、新聞記者の早田（大谷亮平）らがそれぞれの思いを抱えて対峙していく。
原作 東野圭吾 監督 永田琴 脚本 吉田紀子 ｜キャスト 中谷美紀 桐谷健太 国仲涼子 大谷亮平 和田正人 中村アン 高月彩良 眞島秀和 赤堀雅秋 酒井美紀 丘みつ子 田中要次 秋吉久美子 鈴木浩介／田中泯 橋爪功
WOWOW「連続ドラマＷ 東野圭吾 『片想い』」予告編
©WOWOW
WOWOW連続ドラマW「片想い」は2017年10月21日[土]より放送開始
毎週土曜夜１０：００～ 全６話（第１話は無料放送）
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