映画『わたしの知らない子どもたち』西川美和監督、二階堂ふみ

『わたしの知らない子どもたち』特別映像解禁

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西川美和監督が、原案・脚本・監督を務めるオリジナル最新作映画『わたしの知らない子どもたち』(英題Children Untold)。主人公・琴子と彼女の担任教師である曽根の運命を大きく左右する物語の鍵となる本編シーン、二階堂ふみや役所広司、岡田准一、竹野内豊、吉田羊、坂東龍汰らが作品への想いを馳せる特別映像が解禁となった。

映画『わたしの知らない子どもたち』西川美和監督、二階堂ふみ
映画『わたしの知らない子どもたち』
左から二階堂ふみ、西川美和監督
2026年10月22日撮影
© 2026 K2 Pictures・AOI Pro.

本作は、戦争によって人生を変えられながらも懸命に生きた子どもたちの命の輝きと、その命を信じ、それぞれの選択で未来へつないだ人々の姿を描く物語。初主演を務める新進気鋭の新人・小八重葵美(こやえ あみ)と、世界をまたにかけて国際的に活躍する二階堂ふみをW主演に迎えた。解禁された本編映像で描かれるのは、東京大空襲の過酷な渦中、帰らぬ親をただじっと待ち続ける少女・琴子(小八重葵美)と、彼女を心配して寄り添う担任教師・曽根(二階堂ふみ)の姿。

琴子は、少しの間、子どもたちの面倒をみる漁師の山井甚平とけいの老夫婦(役所広司・田中裕子)、闇市で暮らすことを余儀なくされた子どもたちを受け容れる新興ヤクザの組長・菊沢(岡田准一)や、散り散りになった子どもたちを迎え入れる孤児院の館長・鷹間(吉田羊)子どもたちの理解者になろうとする新聞記者・諸積(坂東龍汰)など、様々な大人たちに出会い、戦後の過酷な社会の中でそれぞれの選択で子どもたちの未来を繋いだ大人たちに支えられていく。

なお、北米最大にして世界最高峰の映画祭・第51回トロント国際映画祭コンペティション部門・プラットフォーム部門へ正式出品されるとともに、日本映画として初めて同部門のオープニング上映作品選出された。心揺さぶる物語から主役級の面々が揃った豪華キャストはもちろん、子どもたちの名演技まで絶賛の声が続出している。

インタビューでは、元担任教師・曽根を演じた二階堂ふみは、「戦争を肯定する言葉であったり、理屈みたいなものを目にする機会がすごく増えた印象があって」と現代の情勢へ想いを巡らせ、「もちろん子どもたちにもこの作品を見て戦争というものを感じてほしいですし、それと同じくらい、今この社会を作っている大人たちがこの作品を見るべきだと思いますし、戦争というものは本当に起こしてはいけないというのを、真っ直ぐにこの作品とともに言えるような、そういう風になってほしいなって思います」と力強い想いを話し、今を生きるすべての人々へ向けた切実なメッセージが込められていると語る。

孤児たちを受け入れる海苔漁師を演じた役所広司は、「心にとどまるということがその映画の一番の力だと思うんですよね。映画の中に込められた想いというものを少しずつでもいいから吸収していく。西川監督の映画は何かきっと大人にも子どもにも心に強い印象を残していくような気がします」と語り、映画が持つ確かな力と世代を超えた広がりへの期待を込めた。

音楽家で琴子の父を演じた竹野内豊もまた「本当にこの作品で過去を知ることによって、少しでもより良い未来へと繋げていくことができたら素晴らしいんじゃないのかなと感じるものがありました」と、過去を知り未来へ紡ぐことの大切さを訴える。

闇市を束ねる組長・菊沢役の岡田准一は、西川監督の演出力を称賛しつつ「『見て面白かったね』の先にある感情を呼び起こしていくのが、孤高の監督のひとりだと思うので」と前置きし、

「世界が混乱していく中で、どういう風に日本の映画として伝えていくことがあるのか。この作品がたくさんの人にどういう意味をなしてくるのか。今の時代だからこそ、強い意味を持ってくると思っています」と、混迷する現代社会における本作の普遍的な価値を力説。

新聞記者・諸積を演じた坂東龍汰は、自身も脚本を読むまで戦争孤児の現実を詳しく知らなかったと明かし、「戦争が本当に起きていたことって、自分から学びに行ったり知ろうとしないと分からないことだと思います。」と素直な実感を語りながら、「作品を作って発言していくということはすごく意味のあることだなと感じました」と、表現者として歴史を伝え広める意義を噛み締めた。

施設館長役の吉田羊は、「戦争を知っている世代がいなくなることの怖さというか、伝える温度が失われていくということだと思います」と時代の移り変わりに触れつつ、「ただ私たちに何ができるんだろうということを考え続けることが大事で、小さいもの、弱いものに目を向けて、彼らがどうやったら幸せに暮らせるかということを考える。実はそれが平和への近道なんじゃないのかなという風に思いました」と、身近な視点から平和の原点を問いかける。

タイトル通り、子どもたちが多数出演する本作。そんな現場で子どもたちから一目置かれていた二階堂について、西川監督は「彼らにとって演技の先輩なので、信頼度が違う。二階堂さんのアドバイスはご自身が子どもの頃から俳優業をやられていたからこその視点が混じっている気がして、傍から聞いていてもアドバイスに確信がある感じがしたので、『そうそう、二階堂さんの言うとりにやってね!』みたいな感じで、サポートしてもらいました。」と現場でも非常に頼もしい存在だったと評していた。(10月22日公開御礼にて)

映画『わたしの知らない子どもたち』(K2 Pictures 配給)は2026年10月16日[金]より全国公開
© 2026 K2 Pictures・AOI Pro.

映画『わたしの知らない子どもたち』あらすじ・作品データ

1945年、終戦。音楽家の父のもとで育ち、ごく普通の暮らしを送っていた12歳の少女・茅野琴子は戦争によって家も家族も失い、焼け野原となった東京で、たったひとり生きることになる。女性であることが生きる危険につながる現実を知った琴子は、少女という性を隠し、少年として生きることを決意する。やがて将吉をはじめ、同じように家や家族を失った少年たちと出会い、「吉田茂男」と名乗って彼らと行動をともにする。(2026年/日本映画/150分)
キャスト 
小八重葵美 二階堂ふみ
坂東龍汰 櫻井海音 花瀬琴音 
羽山由一郎 小林丞之介 岩田龍門 渋谷そらじ 武内ひなた
北村有起哉 吉田 羊 竹野内 豊
岡田准一 / 田中裕子 役所広司
スタッフ
原案・脚本・監督:西川美和
音楽:原摩利彦
撮影:笠松則通 照明:宗賢次郎
音響:白取貢 特機:上野隆治
美術:三ツ松けいこ 装飾:須坂文昭
衣裳デザイン:小川久美子 衣裳:岩﨑文男
ヘアメイクデザイン:酒井夢月 スクリプター:田口良子
編集:菊池智美
音響効果:北田雅也
キャスティング :田端利江 、山下葉子
助監督:中里洋一 制作担当:山内遊
VFXスーパーバイザー:上田倫人、髙橋正紀
音楽プロデューサー:杉田寿宏
ラインプロデューサー:横井義人
製作:紀伊宗之 プロデューサー:小出大樹、伊藤太一
製作・配給:K2 Pictures 共同製作:AOI Pro.
企画:分福 制作プロダクション:AOI Pro.

映画『わたしの知らない子どもたち』予告編

© 2026 K2 Pictures・AOI Pro.

映画『わたしの知らない子どもたち』公式サイトhttps://k2pic.com/film/wsk/
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