作曲家アラン・メンケン『リトル・マーメイド』秘話を語る



作曲家アラン・メンケン氏-Alan_Menken
©2015 Disney
[シネママニエラ]作曲家のアラン・メンケンが、ディズニーが誇る不朽の名作『リトル・マーメイド ダイヤモンド・コレクション MovieNEX』並びに、『リトル・マーメイド』『リトル・マーメイドII/Return to the Sea』『リトル・マーメイドIII/はじまりの物語』の3作セット『リトル・マーメイド トリロジーMovieNEX』の同時発売にあわせ、当時の製作秘話を語った。

映画『リトル・マーメイド』は、ハンス・クリスチャン・アンデルセン著の「人魚姫」をベースにアニメーション映画化。人魚のアリエルは、仲良しのフランダーやカニのセバスチャンたち愉快な仲間と一緒に海の王国に暮らすお姫さま。人間の王子エリックと出会い、恋に落ちるが。

メンケン氏は、映画『アラジン』『美女と野獣』『魔法にかけられて』『塔の上のラプンツェル』などの大ヒット作品で数多くの名曲を生み出し、現在の存命者で最多8度のアカデミー賞受賞者だ。

――『リトル・マーメイド』の魅力は?
 
親子2代でも、3代でも楽しめる作品だということは素晴らしいと思います。今、劇場に行くと、若いファンに話しかけられることがありますが、みな、不思議なくらい同じことを言います。「私の子供時代のサウンドトラックを作ってくれた」と。もちろん作曲家として仕事をほめてもらえることは嬉しいですが、経験を共有できた感じがします。また、娘と同じ世代のファンにそう言ってもらえることは、親としても嬉しいですね。

――特にオススメしたい楽曲は何ですか?

今日は気分を変えて♪「パート・オブ・ユア・ワールド」ではなく♪「アンダー・ザ・シー」を選びます。この曲は一番特徴的で心に残る曲だと思います。初めてアカデミー賞(R)を受賞した作品でもあり、私にとって特別な曲なのです。

――お気に入りのキャラクターは?

強いていえば、お気に入りはセバスチャンですね。アリエルが声と引き換えに足をもらい、地上へ上がってきた後、夜に寝床に入るシーンがあります。エリック王子から愛される望みはないだろうと、セバスチャンがアリエルにささやくのです。小さなカニがアリエルを慰める様子が何とも切なくて、映画で曲をつけたこともあり思い入れのあるシーンです。

――今だから話せる作曲当時のエピソードはありますか?

『リトル・マーメイド』は私が初めて映画音楽を手がけた仕事でした。経験がないので、何が正解なのかよくわからず不安でした。初めてのレコーディングは、アリエルが海底に沈んだ船を見つけて、船の中に入り、その後サメに追いかけられる長いシーンです。それまで、私が書いた曲をオーケストラがその場で読んで演奏するという体験はしたことがありませんでした。

最初の演奏ではまだ形にならないこともあって、この曲は失敗だと感じました。横にいる作詞家ハワード・アシュマンと監督のジョン・マスカーとロン・クレメンツの方を見ると、下を向いてスタジオの機器を触っています。きっと「クビだ」とどうやって言い渡そうか考えているんだと思いました。するとハワードが立ち上がり、私が「曲が失敗なのはわかってる」と言うと、「そうじゃなくて、アリエルが顔を上げるところを少し強調してくれないか」と言うんです。その時私は、「それだけ?」と思って、「わかった」と返事しました。

――ところで、今後オスカー像はいくつぐらい欲しいですか?
 
もちろん生きている間にもっともらえたらいいですが、賞を取った喜びは、賞そのものにあるわけではないんです。お金です(笑)。それは冗談として、曲のストーリーや世界観を、観客にどれだけ伝えられたかが大切です。賞をもらう、もらわないには関係なく、それがアーティストとして一番重要なことです。

2015年7月17日[金]発売 & デジタル配信
『リトル・マーメイド ダイヤモンド・コレクション MovieNEX』4,000円+税
『リトル・マーメイド トリロジー MovieNEX』10,000円+税 ※限定出荷2015年12月31日まで
公式サイト

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