第18回東京フィルメックス「今と向き合う、特別な力を持つ映画たち」がテーマ



期待の映画が揃う東京フィルメックスは今年で18回目となる。本年は「今と向き合う、特別な力を持つ映画たち」がテーマだ。驚きの映画と、監督の奥深いお話。刺激的な映画体験こそが醍醐味とされる。

映画『相愛相親(そうあいそうしん)』シルヴィア・チャン(Sylvia CHANG)
映画『相愛相親(そうあいそうしん)』シルヴィア・チャン(Sylvia CHANG)

オープニングは3世代の女性を描くシルヴィア・チャン監督・主演作『相愛相親』で幕を開け、クロージングはイランの巨匠監督アッバス・キアロスタミさんの野心的な遺作『24フレーム』で幕を閉じる。

第18回東京フィルメックス「今と向き合う、特別な力を持つ映画たち」がテーマ

コンペティション  9作品
特別招待作品  8作品
特別招待作品フィルメックス・クラシック  4作品
特集上映 ジャック・ターナー  2作品
映画の時間プラス  4作品
    全25作品(10月5日現在)

【コンペティション】
キルギスタンとインドネシア2本、計3作が初のコンペ部門入り!審査員長は原一男(日本/映画監督)、国際審査員は國實瑞惠(日本/プロデューサー)、エレン・キム(韓国/映画祭プログラマー、映画プロデューサー)、ミレーナ・グレゴール(ドイツ/アルセナール芸術監督)、クラレンス・ツィ(香港/映画評論家)。最優秀作品賞と審査員特別賞を選び、11月25日の授賞式で発表する。

『馬を放つ』Centaur

キルギスタン、フランス、ドイツ、オランダ、日本 / 2017年 / 89分 監督 アクタン・アリム・クバト(Aktan ARYM KUBAT)
配給:ビターズ・エンド
キルギスの草原地帯の村。村人から“ケンタウロス”と呼ばれる男は古くからの伝説を信じ、夜な夜な馬を盗んでは野に放つが…。キルギスを代表する映画作家アクタン・アリム・クバトの最新作。ベルリン国際映画祭で上映され、国際アートシネマ連盟賞を受賞した。

『見えるもの、見えざるもの』The Seen and Unseen

インドネシア、オランダ、オーストラリア、カタール / 2017年 / 86分 監督 カミラ・アンディニ(Kamila ANDINI)
脳障害により病院のベッドに寝たきりの双子のきょうだいを看病する10歳の少女タントリ。そんな彼女の心は真夜中に解放される。ガリン・ヌグロホの娘カミラ・アンディニがバリ島の伝説をモチーフに作り上げた幻想譚。現実と幻想が混淆した神話的な世界が美しい。

『殺人者マルリナ』Marlina the Murderer in Four Acts/ Marlina Si Pembunuh Dalam Empat Babak

インドネシア、フランス、マレーシア、タイ / 2017年 / 95分 監督 モーリー・スリヤ(Mouly SURYA)
インドネシアの僻村。強盗団に襲われ、彼らを殺害したマルリナは、自らの正当性を証明するため、はるか離れた町の警察署に向かうが…。西部劇を彷彿とさせる風景を舞台に、ガリン・ヌグロホの原案を新鋭モーリー・スリヤが映画化。カンヌ映画祭監督週間で上映。

『暗きは夜』Dark is the Night

フィリピン / 2017年 / 107分 / 監督 アドルフォ・アリックスJr.(Adolfo ALIX Jr.)
路上での射殺という過激な麻薬撲滅運動が吹き荒れるフィリピン。麻薬取引に手を染めていた主婦サラは真っ当な仕事に就こうと努力する。そんな時、麻薬中毒の息子が失踪するが…。巨匠リノ・ブロッカの社会派作品を彷彿させるアドルフォ・アリックスJrの力作。

『ジョニーは行方不明』Missing Johnny / 強尼・凱克長編監督デビュー作

台湾 / 2017年 / 105分 監督 ホァン・シー(HUANG Xi)
同じ男あての間違い電話を何度も受けた若い女性は、次第にこの男のことが気になってくる。やがてインコの失踪を契機に、彼女の思いがけぬ過去が明らかに……。ホウ・シャオシェンのアシスタントを務めたホァン・シーの監督デビュー作。台北映画祭で4賞を受賞。

『とんぼの眼』Dragonfly Eyes / 蜻蛉之眼 長編監督デビュー作

中国 / 2017年 / 82分 監督 シュー・ビン(XU Bing)
尼僧になる修行をやめ、俗世間に戻った若い女性チンティン。やがて彼女を一方的に愛していた若者クーファンはインターネットの動画サイトで活躍するアイドルがチンティンなのではないかと思い始める……。中国の現代美術界の旗手、シュー・ビンの初監督作品。

『シャーマンの村』Immortals in the Village / 跳大神

中国 / 2017年 / 109分 監督 ユー・グァンイー(YU Guangyi)
中国東北地区の山間部の人々を一貫して記録し続けてきたユー・グァンイーが、寒村のシャーマンたちの生活を4年以上にわたって追った画期的ドキュメンタリー。それは人々が精霊たちと密接に暮らしていた時代の、近いうちに消滅してしまう文化の記録でもある。

『氷の下』The Conformist / 氷之下

中国 / 2017年 /126分 監督 ツァイ・シャンジュン(CAI Shangjun)
中国北東部の街で警察へのタレコミを糧として生活を送るボー。ある時、強盗殺人事件が起こり、自分に嫌疑がかかることを恐れたボーはロシアに逃亡する。『人山人海』のツァイ・シャンジュンがホァン・ボーを主演に迎えたフィルム・ノワール。撮影はユー・リクウァイ。

『泳ぎすぎた夜』The Night I Swam

日本、フランス / 2017年 / 79分 監督 五十嵐耕平、ダミアン・マニヴェル(IGARASHI Kohei, Damien MANIVEL)
配給:コピアポア・フィルム、NOBO
雪に覆われた冬の青森。早朝の魚市場で仕事をする父親に絵を届けるため、6歳の少年は通学路を外れ、小さな冒険を始める。2014年のロカルノ映画祭で出会った二人の新鋭監督がその3年後に生み出した共同監督作品。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映された。

映画『24フレーム』アッバス・キアロスタミ(Abbas KIAROSTAMI)
映画『24フレーム』アッバス・キアロスタミ(Abbas KIAROSTAMI)

【特別招待作品】
日本からは本年のコンペ部門審査委員長の原一男による23年ぶりのドキュメンタリー『ニッポン国VS泉南石綿村』や、スクリーンでの上映が貴重な機会となる園子温『東京ヴァンパイアホテル 映画版』が上映。ウォルター・サレスやジャ・ジャンクーが参加したBRICSの5カ国オムニバス作、ワン・ビンのドキュメンタリー作品、ペンエーグ・ラッタナルアーンの最新作に加え、ヴェネチアのコンペで上映され話題を呼んだヴィヴィアン・チュウの問題作『天使は白をまとう』も上映。

【クラシック】
「ドキュメンタリー」の語を生み出したフラハティの『モアナ(サウンド版)』、映画デビュー直後のシルヴィア・チャンの魅力があふれるキン・フー『山中傳奇』がデジタルリマスター版上映。

チケットは11月3日[金・祝]より発売!
第18回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2017の開催は2017年11月18日[土]より11月26日[日]まで全9日間 @有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇にて

東京フィルメックス公式サイト http://www.filmex.net/
泳ぎすぎた夜(仏題 La nuit où j’ai nagé ) – 映画予告編

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