垂原隌人

垂原隌人「絊食バトルで負けお悔し涙を流した」

映画むンタビュヌ

垂原隌人「絊食バトルで負けお悔し涙を流した」

俳優の垂原隌人が教垫を挔じた、䞻挔映画『劇堎版 おいしい絊食 Final Battle』の圹䜜りのアプロヌチず撮圱秘話を語った。

垂原隌人
垂原隌人

『劇堎版 おいしい絊食 Final Battle』の舞台は、幎代のずある䞭孊。垂原は、絊食マニアの教垫・甘利田幞男を挔じおいる。同じく絊食を愛する生埒・神野ゎりを激しくラむバル芖し、「どちらがよりおいしく絊食を食べられるか」ずいう超絶バトルを日々繰り広げおいるのだ。垂原隌人は「食ものコメディ」に初チャレンゞ今たで挔じたこずのない振り切った挔技にトラむしおいる。

――昚幎、ドラマ版が攟送されたした。ずおも評刀がいいですね。

垂原隌人 身近な人たちからも面癜いず蚀っおいただいお・・・。別の珟堎のプロデュヌサヌの子䟛さんもファンだったらしくお、初めお自分の職業を理解しおもらえたず喜んでいたした笑。

――甘利田先生がはたり圹です。1984幎が舞台の䜜品で、今の時代にはあたりいなそうな先生ですね。

垂原隌人 今は圌のような行動が良しずされない時代ですが、フェむストゥフェむスでしっかりず向き合っお䌝わるたで蚀い続ける環境の倧切さや、地域で子䟛を育おおいく感芚が䌝わるずいいなず思いたす。

――垂原さん自身が生埒だったら、甘利田のどんなずころが奜きですか

垂原隌人 生埒のために、圌はいろんなリスクを背負っおくれおいるず思いたす。決しお抌し付けではなく、生埒たちにも自由ず䜙裕を持たせお考える時間を䞎えながら向き合う。本圓に生埒のこずを考えおいる先生だず思いたす。それも、圌自身がいろんな苊しみや悲しみを経おいるからなのかなず。だから、埡園先生が迷ったり萜ち蟌んだりしおいるずきも、教垫ずしおの的確な蚀葉がぜろっず出おくる。結局は絊食愛が䞀番に出おきおしたいたすが笑。

――綟郚監督にお話を䌺った際、最初はあれほどのオヌバヌアクトなキャラクタヌではなかったず聞きたした。クランクむン前の本読みのずき、垂原さんが今の甘利田のテむストでやっおみせたずころから、いいんじゃないかずなったず。

垂原隌人 自分でもすごく迷っおいたんです。本読みでみなさんに初めおお䌚いするずきにも、どういったアプロヌチをしおいったらいいだろうず考えおいたした。脚本の時点で面癜いものが出来䞊がっおいたので。でもただそこにキャラクタヌを䜜れる䜙癜も感じたした。この䜜品には、゚ンタヌテむンメントずしおストレスがなく、ある意味教育番組のような芋やすさがありたす。でも蚭定はすごくしっかりしおいる。そこにキャラクタヌがハマるずもっず面癜くなるんじゃないかず思いたした。

垂原隌人
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――そこで悩みぬいた。

垂原隌人 はい。繊现で现かい芝居にするのか、自然䜓の芝居にするのか、それずもコメディに振り切っおオヌバヌにやっおみるのか。ギリギリたで悩みたした。本読みの際にはオヌバヌな圢でやっおみたしたが、クランクむン前日の監督ずの電話の段階でもただ悩んでいたした。結局、行ききるずころたでやっおみたしょうずなりたした。ただ、しっかり時間を䜿っお、抑えるずころはしっかり抑えおいきたしょうず。

――普段の甘利田は“静”ですからね。だからこそ䜙蚈に絊食のテンションが際立぀。垂原さんのあの挔技がなかったら、たったく別のキャラクタヌになっおいたず思いたす。あのキャラクタヌだからこそ、こちらもワクワクしながら芋おしたう。

垂原隌人 滑皜で笑っおしたいたすよね笑。でも甘利田自身にずっおは、神野ゎりずの戊いは毎回真剣で、負けるず悲劇なんです。本人にずっお悲劇であればあるほど、俯瞰で芋るず喜劇になる。そんな環境ずキャラクタヌを䜜るこずができたので、自分ずしおも安心しお撮圱するこずができたした。

――監督は、ドラマ版撮圱の最䞭から「これはむケる」ず感じおいたそうです。垂原さん自身も、いいキャラクタヌが生たれおいるず感じおいたしたか

垂原隌人 感じたしたね。映画は総合芞術ず蚀われたすが、ドラマ版も含め、スタッフや監督たち党員を信頌しないず、あそこたで振り切るこずはできなかったず思いたす。やるからには、これたで芋たこずのないような䜜品を䜜りたかった。僕が小さなころから芋おきた映画ずいうものには、誰かが迷っおいたり悲しんでいたりずいった、普段、他人には芋せないような姿を芋られたした。それが醍醐味のひず぀でもあるず思うんです。なので、甘利田がすべおをさらけ出しお匷匕にぶん回すこずが、『おいしい絊食』の楜しみのひず぀になればいいなず考えおいたした。

――ナレヌションも抜矀です。

垂原隌人 珟堎で監督が乗せるのが䞊手いんです。垞に笑っおくれお。決しお勢いを぀ぶさないように、乗っおいる環境を厩さないようにしようず考えおくださっおいたそうです。監督のデカい笑い声にすごく救われたした。

――ただ、匷烈なキャラクタヌずいうのは飜きる恐れもありたすね。

垂原隌人 それが懞念でした。やりすぎお自己満足になっおパタヌン化しおはたずいなず。垞に緩急やメリハリを぀けお、面癜いポむントを䜜らないず飜きおしたう。決しお䞀本調子にはならないように。難しい圹でした。

垂原隌人
垂原隌人

――メガネやパッツンパッツンのスラックスなど、身に着けおいるアむテムも印象的です。

垂原隌人 その蟺もギリギリたで悩みたした。甘利田の衚情を芋せたかったので、垞にメガネをしおいるずもったいない。では絊食を食べるずきだけ取るのはどうだろうずなっお玠晎らしいアむデアだず思いたした。絊食を前にしお、メガネを取るず自分の䞖界に入り、圌の本胜ずいうか、心の声が出おくる。そしお食べ終わり、メガネをかけるこずでたた教垫になる。でもなかなかむメヌゞに合うメガネが芋぀からなかったんです。結局、メむキングを撮圱しおいたスタッフのメガネをちょっず貞しおずかけおみたらフィットしお。「いいじゃないか」ず笑。

――そうなんですね

垂原隌人 最初の衣装合わせではしっくりこなくお、もう䞀床合わせたいずお願いしたずきにいろいろ持ち寄っおいただいただいたんです。時蚈にしおもおしゃれすぎたり、個性が匷すぎたりずむメヌゞに合うものがなくお、ちょうど助監督がいい時蚈を぀けおたんです。「おじいちゃんの時蚈です」ず。それでお借りたらよくお。ネクタむもリアルにその時代のものを持っおいたプロデュヌサヌのものを借りたりしたした。氎色のパッツパツのスラックスもあずで持ち寄っおいただいたずきのものです。匷さも柔らかさも䞡方だせおいいなず。

――ひず぀ひず぀がハマっお甘利田が出来おいったんですね。キャラクタヌや䞖界芳はドラマ版で出来おいたず思いたすが、映画版の脚本ではたず䜕を感じたしたか

垂原隌人 甘利田は自分の本圓の声をナレヌションで衚珟しおいきたすが、映画ではゎりも声での衚珟があっおいいなず思いたした。ゎりの堎合はアナりンスですが。あのシヌンが脚本のずきから良いシヌンになるず想像できたした。あずはゎりが悔しくお感情をあふれ出す堎面があるんです。廊䞋で涙ぐみながら蚎えかけるずころで、そこでゎりは、挔じおいる倧志はどんな衚情をするんだろうず思いたした。この䜜品でいろんなものず向き合っおきた結果、どんな衚情をするのか。そこがすごく楜しみでしたね。

――甘利田ずゎりくんの絆が印象的な䜜品ですが、垂原さん自身も、ゎりくん、そしお䜐藀倧志くんのこずが頭にあったんですね。廊䞋でのシヌンですが、実際の撮圱ではいかがでしたか

垂原隌人 ずおも良かったです。最初、出来なかったのですが、ちょっず倧志ず話したしお。そのあず、すごくいい衚情が出たので、自分も涙が出そうになりたした。

――本圓に絆が生たれおいたんですね。

垂原隌人 そうですね。ゎりずも倧志ずも。ずっず同じものに向き合っおきたので、神野ゎりず甘利田のような感芚を、僕ず倧志も味わえおいたず思いたす。あず映画版のこずでいうず、撮圱に入る目に、監督に「ちょっず違うスむッチを入れたす」ずお䌝えしたした。「党郚やりたいこずをやりたしょう」ずも。監督ずの信頌関係もより深たっおいたので、どんどん远求できるず思ったんです。芝居ずいうのは、監督ずどう向き合うかずいうのもすごく倧切なんだずいうこずを実感させおもらった䜜品でもありたす。

垂原隌人
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――ステキなお話です。ずころで䞭孊生ずのお芝居ずいう点はいかがでしたか

垂原隌人 楜しかったです。新鮮でした。完党に無垢ですから。甘利田の芝居も、ゎりによっお倉わりたすし。生埒みんなすぐに吞収しお違う空気を出しおくるので、勝おないなず思いたしたね。独特な教垫ですので、生埒ずの距離感も難しくお、自然䜓の掛け合いはできたせんでしたけど、でも玔粋無垢な子䟛たちばかりで本圓に楜しかったです。「先生、芝居うたいじゃん、やるじゃん」なんお蚀われおたした笑。

――先生ずいえば、歊田玲奈さん挔じる埡園先生もステキでした。

垂原隌人 歊田さん自身が、みんなが恋焊がれるステキな女性像ずいう空気を持っおらっしゃるず思うんです。そのむメヌゞがそのたた埡園先生に投圱されおいるように感じたした。そのうえで、教垫ずいう職を党うしようず努める姿ず、そのなかで葛藀する姿を、決しお前に出過ぎるこずなしに、華を添えお空気を䜜っおくださっおいたした。䞀緒にお芝居をさせおいただいおいお安心感がありたした。

――最埌に映画版を楜しみにしおいる人にメッセヌゞをお願いしたす。

垂原隌人 ドラマ版がいい滑走路になっお、映画ずしお出だしから䞊昇気流に乗れおいたす。すべおがハプニングかのような面癜さは倉わらずに、キャラクタヌもきちんず存圚しおいたす。絊食バトルで負けたずきには、悔しくお自然ず涙が出おきたした。それくらいの域たでたどり着けたのは、圹者ずしお、本圓にこの䜜品の財産だず感じおいたす。いけるずころたで行ったなず。映画では、甘利田が生埒たちのために爆発したりずいった、ドラマでは芋せきれなかった姿を芋せおいたす。この映画をどう䟋えお䌝えればいいのか悩みたすが、ずにかく僕自身にずっお、なかなか出䌚うこずのないキャラクタヌになったのは間違いありたせん。

――私たちも甘利田をずおも奜きになりたしたが、垂原さんにずっおも特別な存圚になんですね。

垂原隌人 もうなかなか出ないず思いたす。僕だけの力ではなくお、みんなで䜜り䞊げた環境がそうさせおくれたした。心から感謝しおいたす。玔粋に絊食や食ぞの知識も増えたすし、そこに加えお、人が成長しおいく様を芋られる䜜品です。それをお客さん自身の経隓にしおいただいお、その経隓を持っおたた人ず話しおもらえたら。この䜜品が人ず人を぀なぐ架け橋になれるこずを、心から願っおいたす。

映画『劇堎版 おいしい絊食 Final Battle』AMG゚ンタテむンメントむオン゚ンタヌテむメント 配絊は2020幎3月6日[金]よりナナむテッド・シネマ豊掲ほか党囜公開䞭
© 2020「おいしい絊食」補䜜委員䌚

垂原隌人『劇堎版 おいしい絊食 Final Battle』コメディずしお楜しんで
垂原隌人「おいしい絊食」絊食マニアの䞭孊教垫圹

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