吉沢亮×横浜流星『国宝』歌舞伎座・大晦日特別上映会に「光栄です」
俳優・吉沢亮が、主演をつとめた映画『国宝』の大晦日特別上映会が12月31日、東京・歌舞伎座にて行われた。併せて、この舞台挨拶の模様は、全国356館の映画館で生中継された。

本作は、吉田修一著の小説がベースで、任侠の一門に生まれるも、歌舞伎の名門に引き取られた主人公・喜久雄(吉沢)の50年間を描きだす一代記。本年6月に公開し、12月30日までの公開208日間で観客動員数は1309,8万人、興行収入は184,7億円を突破。既に日本の映画史を塗り変え、邦画実写歴代1位を記録した。
舞台挨拶には、吉沢をはじめ、横浜流星、寺島しのぶ、見上愛、黒川想矢、田中泯、中村鴈治郎、李相日監督、そして途中サプライズゲストの市川染五郎、市川團子も出席。イベントは、柝が打たれながら定式幕が開いてスタートし、登壇者は会場後方の鳥屋口から花道を通り、ステージに現れた。そしてイベントの最後も、柝が打たれながら定式幕が閉まるという歌舞伎座ならではの演出がなされた。

吉沢は、「大晦日の特別な日に『国宝』のためにお時間をいただきありがとうございます。何度も足を運んび学ばせていただいた歌舞伎座。この舞台上からの景色が見られるとは思いませんでした。非常に光栄です」と挨拶。喜久雄とともに激動の運命をたどる梨園の名門の御曹司・俊介役の横浜も、「この神聖な場所に立てることを光栄に思います。『国宝』が公開され、たくさんの方々が、劇場に足を運んでくださったと聞きました。とても愛情を感じています」と感謝の言葉を口にした。

李監督は、「大晦日にお集りいただき、ありがとうございます。思えば数年前には観客席に座って歌舞伎を見ながら、“いつか歌舞伎の映画を撮りたい”と考えていました」と振り返る。そして「皆さんの『国宝』愛が、我々をここまで押し上げてくださったのは間違いありません。いくら感謝を申し上げても足りないと思っています」と述べ、場内を見渡した。
俊介の母で、歌舞伎役者・花井半二郎(渡辺謙)の妻・大垣幸子役の寺島は、「この作品が大きくなって世界へ羽ばたき、日本の伝統芸能がたくさんの方に観ていたけるきっかけになりました。この作品は相当な爪痕を残したと思います。私もその映画の一員になれたことに感謝しています」
喜久雄と花街で出会った芸妓・藤駒役の見上は、「銭湯で『国宝』の話を耳にして、社会現象になっていると痛感しました。完成された映画を観て、出演者の方々がそれぞれの人生を背負っていらっしゃるのを目の当たりにして、このレベルを求められていたんだなと、改めてわかりました。出演者の皆様への尊敬が止まらないです」
喜久雄の幼少期を演じた黒川は、「舞台挨拶で、感謝の気持ちを伝えることができて、すごく感動しています。撮影中も撮影以外も仲間と過ごした日々は忘れられないものになりました。衝撃と緊張の毎日でしたが、『国宝』は僕にとって青春のハイライトになりました」
喜久雄に大きな影響を与える人間国宝・万菊役の田中は、「自己流ですが、“踊りってなんだろうか?”と考えながらコツコツやってきました。そんな中で歌舞伎という伝統の世界に触れた。せっかくなのでこのまま続けて、一方で自分がこれまでやってきた自由を求めた踊りも絶対にやめない。行ったり来たりできるように、がんばってみます」

中盤に、歌舞伎界で「染團」コンビとして人気の市川染五郎、市川團子がサプライズ登場し、李監督への花束贈呈と、お祝いの言葉をそれぞれ述べた。

原作並びに映画の制作にかかせないのは、歌舞伎役者の中村鴈治郎。本作のイベントに初めて参加し、「花道からこの舞台まで今まで何度も歩きましたが今日はまったく違うって、小躍りしたくなる気持ちで花道を初めて歩きました」と語り、さらに歌舞伎指導について、「監督の執念に対して、私のプレッシャーは間違いなくありました。演じているみんなも誰一人投げ出さないので、当然こちらも匙投げるわけにいかない。そして今作品に関われたことをとてもうれしく、誇りに感じています」。吉沢は、恐縮しつつ「動きがどうこうよりも、まずは内面から説明してくださって、歌舞伎役者ではない我々でも理解できるように導いてくださいました。本番中も常にいてくださって、ワンカット終わるたびに一番に駆け寄って、(着衣を)直してくれました。技術面だけでなく、メンタルの部分でも支えていただきました」といかに尽力したか、説明した。

そんな本作だが、年明け1月16日からIMAXシアターで、1月23日からはドルビーシネマでの上映決定
が発表された。李監督は「映画が50年後、100年後に残ると考えたとき、とてもありがたいこと。皆さまが映画を観てくださったおかげです」と改めて感謝を述べていた。
吉沢は「おかげで色んな経験をさせていただきました。公開から半年経って、こうして皆さんの前でごあいさつできる機会はめったにないですし、反響もたくさんいただいて、『国宝』のおかげで忘れられない1年になったと感じています。ぜひ来年も映画『国宝』を愛していただけたら」とイベントの最後を締めくくった。
2026年の北米公開も決定し、第98回米国アカデミー賞で国際長編映画賞のショートリスト15作品とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の10作品に選出されている。
映画『国宝』(東宝 配給)は2025年6月6日[金]より全国公開中
©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会
映画『国宝』公式サイトhttps://kokuhou-movie.com/
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吉沢亮『国宝』は「今までの役者人生の集大成作品」