賀来賢人ら『Never After Dark/ネバーアフターダーク』秘話語る
映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』が6月5日より日本公開を迎え、初日舞台挨拶がTOHOシネマズ 日比谷にて開催された。プロデューサーを務める賀来賢人をはじめ、木村多江、稲垣来泉、吉岡睦雄、正名僕蔵、デイヴ・ボイル監督が登壇し、キャスティング秘話や、撮影現場でのエピソードが語られた。

Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」で、国境を越えたエンターテインメントを成功させた二人、賀来賢人がプロデューサーとして企画を牽引し、デイヴ・ボイルが脚本・監督を務め、完全オリジナルのストーリーを構築した本作。米国最大級の祭典「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)2026」での観客賞受賞を皮切りに、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭やオーバールック映画祭で最高賞に輝くなど、海外で高い評価を獲得。米配給XYZ Filmsによる国際セールス決定に加え、名門マグノリア・ピクチャーズが北米配給権を獲得し、2026年秋の北米劇場公開も決定している。
賀来は公開を迎えた心境を尋ねられると、「本作はお客さんに楽しんでいただけることを1番に考えてできた企画です。世界各地の映画祭で賞を頂いたのは本当にありがたいことですし、嬉しいですが、こうして日本のお客さんの目に触れて、ここから皆さんがこの映画を大きく育ててくださる事に、僕は何よりもワクワクしています。こうして多くの方々が初日に集まってくださった事に胸がギューッ!となる想いです」と興奮冷めやらぬ様子で語った。さらにボイル監督も「これから多くの方々に本作を観ていただきたいので、もし周りにホラーが苦手な方がいましたら、『怖いよりも面白いですよ』と宣伝してくださいね」とユーモア交じりに挨拶した。
さらに、賀来とボイル監督が一から携わったという本作のキャスティングについて、「他に候補はいないくらい理想的なキャスティングだった」と振り返り、木村については、Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」での絶大な信頼があったと話す。賀来は「多江さんには現場で何度も救われました。お芝居の意味でも、製作という意味でも。多江さんは僕らに何度も温かい言葉をかけてくださった」と、リスペクトを込めた。それに対して木村は、「『忍びの家 House of Ninjas』で賢人君とデイヴと良いチームワークを築けました。
アクション撮影も大変でしたが、ただの共演者ではない、一緒に乗り越えた“同志”という感覚になりました」と振り返り、「そんな仲間がSIGNAL181という製作会社を作り、その第1弾の作品に呼んでいただいたことが凄く誇らしかった。新しい歴史の一幕に立ち会えるんだと思うと、本当に嬉しかったです」とオファーを承諾した理由を明かした。
同じく「忍びの家 House of Ninjas」からの参加となった稲垣について、ボイル監督は「本作はホラーという怖い要素がいっぱいある中で、温かみや人間味がすごく必要だと思った」と起用理由を明かす。稲垣は「『忍びの家 House of Ninjas』では、そこまで長く撮影には参加出来ませんでした。なので、今回こうしてしっかりと作品に携わることが出来ると知ってとても嬉しい気持ちになりました」と喜びを語った。

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一方、劇中では背筋の凍るような演技を見せる吉岡は、開口一番「Nice to meet you…あらら緊張のあまり英語で喋っちゃいましたよ」とボケ始め、ボイル監督が英語で挨拶をすると、適当な翻訳を披露し、「違います」とツッコミを受けて、場内は大爆笑に包まれた。そんな吉岡について賀来は「映画を観た後なので、皆さんビックリされていると思いますが、吉岡さんはこういう方です。現場でもずっと面白い方で、僕は俳優としても大ファンなんです。圧倒的インパクトのあるキャラクターを演じることができる役者として、キャスティングは吉岡さん一択でした」と大絶賛。これに対して吉岡は、「脚本を読んだ瞬間から『この役をできるのは俺しかいない』と思っていました」と飄々と自画自賛。すかさず正名から「言葉が軽いんだよなあ」といじられ、笑いを誘った。また正名は、賀来から「ただならないオーラがある。何を考えているのか分からないし、何が本当なのかも分からない」とそのミステリアスさを評価された。
続いて、本イベントのためにSNSで募集された質問にそれぞれ回答。撮影の印象的な思い出を聞かれた賀来は、「この映画はかなりアナログな方法で作っています。CGに見える映像は、糸を付けてみんなで引っ張ったり、ファンをみんなで持って風を吹かせたり。そのスタイルが現場に一体感を生んでいたと思います」と明かし、ボイル監督も「僕が10代の頃に観たホラー映画は、アナログだったからこそ怖かったのではないかと思い、本作も少し懐かしい感じのするホラー映画にしたいと考えていました」と述べると、賀来は「アナログであることが、今の時代だからこそ新鮮に見える演出になっていた」とコメントした。さらに木村は、ホラー映画とは思えない演出指示に驚いたという。「ホラー映画だと恐怖や緊張感を表現する演技をしなければならないイメージがありましたが、デイヴ監督から『楽しく演じて欲しい』と言われました。
初めての経験で、ホラーなのに…という違和感もあって、不思議なホラー映画に出演させていただいたんだなと感じました」と振り返る。さらに稲垣は、「これまでの自分の演技は体の動きや顔の表情に頼ってしまう部分があったなと。本作を通して気付かせていただきました。鏡を通して愛里と会話するという動きが制限されている中で、とても学びのある現場になりました」と回顧。また吉岡は、監督もカメラマンもアメリカ人で、“国際派俳優”を気取って英語が理解できるという設定で現場に臨んだという。しかし、いざ現場に入ったら「英語がさっぱり分からなかった」と話し、「とりあえず何かを言われたら『OK』『Really』『Thankyou』を連発していました」とコメントした。さらにMCより「人生で一番背筋の凍った体験をしたことはありますか?」と尋ねられると、賀来は、「金縛りにあったんです。その時に指を一本ずつ開くと解けると友人から教わった」と話し、それを実践した結果、金縛りが解かれたのかと思いきや「寝返りを打った瞬間、目の前に見知らぬ女性の顔があった。それが未だに夢なのか、現実に見たものなのか僕も判断がつかない。しかもそれと全く同じ夢を疲れている時にたまに見る」などと、現在進行形の恐怖体験を披露していた。

また、本日撮影のため登壇することが叶わなかった、主人公・愛里を演じた穂志もえかよりビデオメッセージが到着。穂志は、「こうして皆さんにご挨拶することができてとても嬉しいです。先だって海外の映画祭では上映していましたが、日本の皆さんにお届けできる日を私も心待ちにしていました。皆さんの声が非常に大きな力を持つ時代ですので、もし映画が面白ければ、そうでなくても、色々なところで感想をお話いただけたら嬉しいです」とコメントし、公開の喜びを明かした。穂志の印象について、賀来は「初めて会うタイプの女優さんで、毎テイク、毎テイク全く違うお芝居を持ってくる。それは本人にとってはコンプレックスだったようですが、僕とデイヴからしたら凄く面白くて。セリフがなくても見ている人を惹きつけるような演技が出来る穂志さんのような役者に僕は出会ったことがない」と、その演技力を絶賛した。
ここで、サプライズとして会場にいるお客さんへ、本作とアパレルブランドのBEAMSがコラボしたオリジナルグッズをプレゼントすることに。稲垣、吉岡、正名がくじを引き、当選番号が読み上げられると、賀来が自ら客席へ下り手渡しでグッズをプレゼント。まさかの演出に、会場は大きな歓声に包まれた。
終盤、賀来は「この映画は有名な原作ものでもなければ、ド派手な映画でもございません。しかし私たちは約2年をかけて大事に育て、今日公開を迎えます。この映画は間違いなく、観客の皆様の口コミで広がる映画です。どうか皆さんのお力を貸していただき、皆さんの力で『Never After Dark/ネバーアフターダーク』を大きく育てていただければ嬉しいです」とコメントし、会場は温かな雰囲気に包まれたまま、イベントは幕を閉じた。
映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』(TOHO NEXT 配給)は2026年6月5日[金]より全国公開
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映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』あらすじ・作品データ
霊媒師一家に生まれた愛里(穂志もえか)と、ある事件によって霊となった姉・美玖(稲垣来泉)。霊と交信できる力で全国の怪事件を解決して回る姉妹のもとに「屋敷に出る男の亡霊を祓ってほしい」という依頼が舞い込む。目撃した張本人の禎子(木村多江)は愛里の仕事に興味津々だが、息子・群治(賀来賢人)は霊の存在に懐疑的。しかし屋敷では怪現象が相次ぎ、除霊の儀式を始めた愛里はさっそく亡霊に遭遇する。(2026年/日本映画/105分)
脚本・監督:デイヴ・ボイル
プロデューサー:賀来賢人
出演:穂志もえか 稲垣来泉 賀来賢人 吉岡睦雄 正名僕蔵/木村多江
映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』予告編
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映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』公式サイトhttps://neverafterdark.toho-movie.jp/
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