ポン・ジュノ監督『パラサイト』韓国初のオスカー獲得を語る

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ポン・ジュノ監督『パラサイト』韓国初のオスカー獲得を語る

ポン・ジュノ監督が映画『パラサイト 半地下の家族』で第92回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門を受賞した。英語圏以外の映画が作品賞を受賞するのは、アカデミー賞始まって以来という、歴史的快挙を果たした。また、この快挙と日本での大ヒットを受け、ポン・ジュノ監督と主演のソン・ガンホが2月下旬に凱旋来日することが急遽決まった。

ポン・ジュノ監督、第92回アカデミー賞受賞式にて
ポン・ジュノ監督、第92回アカデミー賞受賞式にて
Photo by Kevin Winter / Getty Images

今回、アカデミー賞作品賞に輝いたことについてポン・ジュノ監督は、「最高です。信じられません。(このような賞を受賞できて)非常に光栄です。朝、目を覚ましたら全部夢だったんじゃないかって思えるぐらい現実味がないです。本当にすばらしいです。すでに人々は字幕という障壁を超えてきている。今後は、外国語映画が作品賞を受賞することが大したことじゃないようになったらいいと思う。ありがとうございます」と感謝の意を述べた。

全員失業中の貧しい一家とIT企業を経営する裕福な社長一家という相反する2つの家族の出会いから想像を遥かに超える展開へと加速していく物語は、既に韓国動員1,000万人突破、フランス動員170万人突破、全米でも3館からはじまった上映が1,000館を超え、外国語映画としては『アメリ』が記録した3,300万ドルを抜き去り、現在歴代第6位と各国で動員記録を塗り替える爆発的な盛り上がりを見せている。日本でも公開5週目に入ってもなお全国的に満席が続出。動員100万人を超え、興行収入15億円を突破。もはや「パラサイト旋風」として、社会現象ともいえる様相を呈している。

今回、外国語映画として初めてアカデミー賞作品賞を受賞するという偉業を成し遂げた『パラサイト 半地下の家族』。受賞の瞬間は、ハリウッドを代表する監督や俳優たちもスタンディングオーベーションで祝福した。それだけでなく、アカデミー賞作品賞とカンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞という映画界の頂点W受賞を果たしたのも64年ぶりという、歴史を動かす快挙となった。(最後にW受賞を果たしたのは、『マーティ』<1955年パルムドール 、1956年オスカー/米・英語>)。さらに、アカデミー賞監督賞受賞は、これまでアジア人監督としてはアン・リー(『ブロークバック・マウンテン』、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』)ただ一人であったが、それに続いて史上2人目の快挙となった。

映画『パラサイト 半地下の家族』場面写真
映画『パラサイト 半地下の家族』
©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

さらに、『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『マリッジ・ストーリー』など、話題作を抑えアジア映画として初めて脚本賞にも輝いた。それだけでなく、本年度より「外国語映画賞」から「国際長編映画賞」へと部門名称が変わった同賞に、韓国映画として初めてのオスカーをもたらした。

監督賞受賞時コメント

ポン・ジュノ監督「ありがとうございます。小さい頃、英語の勉強をしていた時に肝に銘じていた言葉があります。「最も個人的なことは、最もクリエイティブなことだ」という、本で読んだ言葉です。これは、マーティン・スコセッシ監督の言葉です。学校では、スコセッシ監督の映画を観て勉強したのですが、今回こうして(監督賞に)一緒に候補になっただけでも嬉しく、光栄でした。受賞するとは思いませんでした。私がアメリカで無名な時に、いつも私の作品をリストに上げてくれたタランティーノ監督にも感謝したいです。本当にありがとうございます!」

脚本賞受賞時コメント

ポン・ジュノ監督「大変な名誉です。シナリオを書くというのは、孤独な作業です。国を代表するために書くということはありませんが、これが韓国にとって初めてのオスカーとなりました。ありがとうございます。そして、いつも多くのインスピレーションをくれる妻に感謝します。この映画をここに連れてきてくれた『パラサイト 半地下の家族』の俳優たちにも感謝します」

ハン・ジヌウォン(共同脚本)「監督ありがとう、父母ありがとう。アメリカにはハリウッドがありますが、韓国には(映画の街)忠武路(チュンムロ)があります。この栄誉を忠武路に関わる映画製作者たちすべてと共有したいと思います。 ありがとうございます」

国際長編映画賞受賞時コメント

ポン・ジュノ監督「ありがとうございます。大変な名誉です。外国語映画賞から国際長編映画賞へと部門の名前が変わりましたよね。はじめてこの国際長編映画賞を受賞できてうれしく思います。この名前は、象徴していると思います。アカデミー賞が目指している方向を称賛したいと思います。愛するソン・ガンホ氏をはじめとするキャスト、そして、撮影監督、プロダクションデザイナー関わってくれた芸術家たちに賛辞をお送りします。この後、たっぷり朝まで飲もうと思います!」

作品賞受賞時には、本作のプロデューサーのクァク・シネ、エグゼクティブ・プロデューサーのミッキー・リーが感謝のスピーチを述べた。映画の歴史をも変え、快進撃の止まらない『パラサイト 半地下の家族』、ぜひ劇場で。

映画『パラサイト 半地下の家族』(ビターズ・エンド配給)は2019年12月27日の先行公開を経て全国公開中
©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

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映画『パラサイト 半地下の家族』公式サイトwww.parasite-mv.jp

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