映画『パプーシャの黒い瞳』

『パプーシャの黒い瞳』はポーランド名匠の遺作

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映画『パプーシャの黒い瞳』[シネママニエラ]故・クシシュトフ・クラウゼ監督が61歳で死去した。その遺作となる映画『Papusza』(原題)が、邦題『パプーシャの黒い瞳』として日本公開される。

この遺作は、監督の妻ヨアンナとの共同監督。歴史上初めてのジプシー女性詩人と言われるブロニスワヴァ・ヴァイス、愛称パプーシャ(ジプシーの言葉で人形の意味)の生涯を、戦前からナチスの時代、戦後ポーランドの誕生と半世紀を越えるポーランド現代史を重ねて描く。キャストはヨヴィタ・ブドニク、ズビグニェフ・ヴァレリシ、アントニ・パヴリツキら。

ヨーロッパの映画祭、カルロヴィ・ヴァリ、テサロニキなどで数々の賞に輝いた本作。圧倒されるほどに美しいモノクローム映像は、「すべてのシーンが光と影の絵画のような傑作」(ハリウッド・リポーター)と絶賛された。

クラウゼ監督の日本での劇場公開作は、映画『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』のみではあるものの、1988年に長編映画デビューし、ポーランドで最も権威のあるグディニャ・ポーランド映画祭で新人監督賞を受賞以来、寡作ながら、すべての監督作品が国際的な映画祭で受賞、ポーランドを代表する監督の一人だった。

映画『パプーシャの黒い瞳』は、2015年4月4日[土]より岩波ホールほか全国順次で公開

2013年ポーランド映画/131分
原題=Papusza (2013) imdb
字幕翻訳=松岡葉子
日本公開=2015年4月4日
配給=ムヴィオラ
公式サイト http://www.moviola.jp/papusza/
©ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL+ Studio Filmowe KADR 2013

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