原監督の江戸!『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』【予告編で先取り映画】

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映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』インタビュー

杏(お栄役)

杏 映画『百日紅~Miss HOKUSAI~』
ヒロインの声をつとめた杏
アフレコを終えた杏は、演じたお栄の魅力を「独り立ちをする女性が少ない中で、絵を描く女性として、自分の意志でものを作り出していく姿がすごく素敵だなと思いました」と語る。

好きなシーンは「明け方の朝焼けのシーンが好きです。青と白と朱色の空のグラデーションが、まさに浮世絵の背景に描かれている色だなと思いました。アニメーションの中にどんどん浮世絵の色や絵が入ってきているところが好きです」とのこと。

そして「アニメーションの声優というのが今まで経験のないことだったのでアプローチ方法も手探りでした。普段お芝居をしていても、衣装に身を包むことによって声のテンションや気持ちが変わってくるのを感じているので、声のお仕事でもお栄と同じ着物に身を包んで演じた方がもしかしたらいいのかなという想いでアフレコには着物でのぞみました。これから作品が完成していくのを待っている一番のファンでもあります」と振り返った。

原 恵一監督

原恵一監督『百日紅』記者会見@日本外国特派員協会オープニングのロック音楽で、思っていた時代劇とは違う!と思わされる本作。監督の意図は「ヒロインのお栄さんは江戸時代のロックな女性だと思った。そんな彼女を描くのにふさわしい楽曲だと思ったので。それに原作者の杉浦先生はロック好きで、ロックを聴きながら描いていたとも聞いた」とふたつの理由があると話す。

「これまでの時代劇ではあまり触れられてこなかった江戸の庶民の生活を、原作に基づいて表現した。市井の人は活き活き、伸び伸びと暮らしていたこと。それに女性が男性を選び、女性はとても大事にされていたことは、杉浦さんが教えてくれた」

制作について。「全編を浮世絵風にすることは最初から考えていなかった。本作は3DCGも使っていますが、なるべくCGらしくないものを目指した。お栄が家から飛び出して街を駆け抜けていくシーンの原画は、アニメーターの佐藤雅弘(Production I.G出身)さんが一人で手掛けたものです。40秒のシークエンスですが、足元、顔と切り替わっていく一連のカメラワークをたった一人で3か月かけて完成させた。これは恐るべきテクニックで、日本のアニメーターにしか描けないものだと思っている」

欧米ではアニメーションは子どものものという考えが今もある。本作は大人の鑑賞に相応しい。「大人の世界が描かれるているが、個人的には小学校の高学年であれば観ていただいて構わないと思う。たとえ内容を理解できない部分があったとしても、何かしら受け取り感じるものがあると思うので。僕は安心・安全な題材には惹かれなくて、お客さんに挑戦したい!と思っています」

>>つづく 入野自由&矢島晶子&藤原啓治『百日紅』を語る

日本公開=2015年5月9日
配給=東京テアトル
©2014-2015杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会

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