映画『草原の実験』初日舞台あいさつ

ハーフの美少女エレーナ・アン17歳に注目集まる!

映画予告編 映画会見/イベントレポート

映画『草原の実験』エレーナ・アン[Elena An]
エレーナ・アン[Elena An]
[シネママニエラ]第27回東京国際映画祭W受賞のアレクサンドル・コット監督作品『草原の実験』が公開初日を迎え、この日のために緊急来日した主演女優エレーナ・アンの舞台あいさつが行われた。

本作はロシアの新鋭アレクサンドル・コット監督が、大草原の小屋で父親と暮らす少女の物語を、旧ソ連で実際に起きた出来事に着想を得て撮った、来るべき未来を予感させる作品。エレーナ・アンは「この映画を見ていつも感じることは、私たちの生活は不変なものでいつまでも変わらないと思いがちなんですが、いつ終わることになるかわからないものでもあると思います。少し立ち止まって、身近な人たちと愛し合う、そんなことも大事だと考えさせてくれる作品になっていると思います」と話す。

モスクワ生まれ17歳であるアン(撮影時は15歳)は、本作の主人公である少女を探していたアレクサンドル・コット監督の目に留まり、一切演技経験がないにも関わらず主役に抜擢された美少女。

エレーナ・アン(主人公の少女ジーマ役)

「東京国際映画祭に出させていただいたことで、今回日本公開のチャンスを作っていただいた。映画に出演すること自体が初めての経験でしたので、まず映画に出演するということ自体が難しかったです。カメラの前ではいつも緊張していました」
「父親が私の写真を送って、オーディションを受けることになったのが映画に出演したきっかけです。自分は恥ずかしがりやだったので、監督も製作陣も私を映画に出すということは、大きなリスクだったのではないかと思います」

3回目の舞台挨拶には映画『百円の恋』の監督武正晴が駆けつけ、本作と女優としてのアンに対する思いを語った。

武正晴監督

「本当に油断ならない映画で、この映画のことを色んな人に話していたら、それがきっかけで今日はこのような機会に恵まれた」
「エレーナさんはどんな声をしているのかずっと気になっていたので、今日は声が聞けてよかったです。スクリーンの上で彼女は非常に揺るぎないものがあり、セリフがないという難しいことをやっています。セリフがない中で一時間半、見せるわけですから、そのような女優がそこに居るということだけで価値があると思います。僕の場合も『百円の恋』は安藤サクラとの出会いが一番だったんですが、『草原の実験』もアレクサンドル・コット監督は、エレーナさんを見つけたことが最大の仕事だったのではないかと思います。彼女がいなくては出来なかった映画だったのではないでしょうか」

映画『草原の実験』予告編

©Igor Tolstunov’s Film Production Company

ロシア映画/96分
英題・原題=Test [ ISPYTANIE ](2014)IMDb
日本公開=2015年9月26日
配給=ミッドシップ
公式サイト http://sogennojikken.com/

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