映画『歌声にのった少年』はムハンマド・アッサーフの実話を基に描いた感動作

映画『歌声にのった少年』（ハニ・アブ・アサド監督） — ©2015 Idol Film Production Ltd / MBC FZ LLC / KeyFilm / September Film

[シネママニエラ]映画『パラダイス・ナウ』『オマールの壁』のハニ・アブ・アサド監督の最新作『歌声にのった少年』（原題 Ya Tayr El Tayer ）は、世界的な歌手になる夢を叶えた少年の奇跡の実話。

今なお紛争の絶えないパレスチナ・ガザ地区で暮らす少年が、姉との約束を果たすため違法ながらも国境を越えて、中東版「アメリカン・アイドル」の「アラブ・アイドル」に出場し優勝を勝ち取り、アラブ地区全体に歓喜の渦を巻き起こしたムハンマド・アッサーフの実話を基に描いた感動作。

これまではシリアスな政治や国際問題を真正面から迫る社会派ドラマを手掛けてきた監督が、ムハンマドの生き方に感銘けて「美しく感動的な物語が作りたい」と新境地に挑んだ。

映画『歌声にのった少年』あらすじ

紛争の絶えないパレスチナ・ガザ地区で暮らすムハンマド少年。彼の夢はスター歌手にって世界を変えること。ヌールと二人の友だちとバンドを組み、拾ったガラクタで楽器作り街中で歌う。ヌールは、「カイロのオペラハウスに出る」というんでもな目標を立てる。
（英題 The Idol（2015）IMDb ／パレスチナ映画／アラビア語／シネスコ／デジタル5.1ch／98分）