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スティーヴン・ソダーバーグ来日!「日本映画の伝統に刺激受けた」

ニュース 東京国際映画祭

映画『オーシャンズ』シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督が、最新作『ローガン・ラッキー』日本公開に先立ち、第30回東京国際映画祭の特別招待作品としての先行上映にあわせて来日、その舞台挨拶では監督が「日本映画の伝統に大変刺激を受けました。私はその西洋の伝統と日本の伝統を融合させようと努力しました」等と持論を語った。監督の来日は映画『コンテイジョン』以来6年振り。

スティーヴン・ソダーバーグ来日!「日本映画の伝統に刺激受けた」
スティーヴン・ソダーバーグ

主演にチャニング・テイタム&アダム・ドライヴァー、さらにダニエル・クレイグ、ヒラリー・スワンクなど豪華キャストが集結した本作は、米国のストックカーレースNASCAR(ナスカー)の売り上げを狙ったクライムサスペンス+コメディ作品。映画『サイド・エフェクト』を最後に、映画界から引退を表明していた、スティーヴン・ソダーバーグ監督だけに、映画ファン待望の長編映画への復帰作ということで、監督の登場で会場は大きな拍手と歓声に包まれた。

ソダーバーグ監督のご挨拶は、「まず、日本に招待してくださったTFC(東北新社)に感謝したいです。そして東京国際映画祭、30周年おめでとうと言いたいです!」というお祝いの言葉だった。

そして、「私が日本文化に触れたのは、日本映画を通してです」と前置きし、「私は当時10代。ティーンエイジャーでしたが、日本映画に魅せられました。私は非常に日本映画に通じていらっしゃる、ドナルド・リチーという方に連絡と取りました」と、振り返った。

彼の言葉を引用しますが、西洋のストーリーは、『何が起きるか』『何が見えるか』、そして『責任』。そういったものを重視するが、日本映画の伝統では、『流れ』『繋がり』『関係性』というものをストーリーの中では重視する」のだと話し、「私はそういった日本映画の伝統に大変刺激を受けました。私はその西洋の伝統と日本の伝統を融合させようと、努力しました」と映画作りに対するこだわりを熱く語る。

さらに、「今回この映画で笑いが起きれば、私が今回試していることは成功したということになります。今日はみなさんにぜひこの映画を楽しんでもらいたいと思います!」という言葉で締めくくると、会場からは再び大きな拍手が! 

最後には、観客に向け再びメッセージを求められると、「人生短く感じられることがありますよね。逆に二時間が長く感じられることもありますが、今日(この映画を観て)短く感じてもらえたら嬉しいです」というメッセージを残した。

第30回東京国際映画祭の開催は2017年10月25日[水]~11月3日[金・祝]

映画『ローガン・ラッキー』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/STAR CHANNEL MOVIES 配給)は2017年11月18日[土]よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国公開

映画『ローガン・ラッキー』公式サイト
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