新海誠監督、映画『天気の子』製作報告会見にて

新海誠監督『天気の子』ビデオコンテを語る

映画会見/イベントレポート

新海誠監督の最新作『天気の子』の公開が近づき、監督が制作過程の一つとして「ビデオコンテ(動く絵コンテ)」について語った。声の出演者である醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼もビデオコンテを振り返った。

新海誠監督『天気の子』ビデオコンテを語る
新海誠監督

新海監督はビデオコンテについて「(制作過程の)早い段階からビデオコンテというものを作ります。最初に僕が、おじさんではあるんですが(笑)女の子の役も含めて、全ての声をとりあえず演じます」とアフレコのベースとなるものだとして、「お芝居の方向性だけを定めて、そこを基準に「どうやって広げていこうか」と考えます」と解説。

このビデオコンテは、2,000人参加のオーディションで本作の主演声優に選ばれた、醍醐虎汰朗と森七菜をはじめ参考としていくという。

左から新海誠監督、醍醐虎汰朗、森七菜
左から新海誠監督、醍醐虎汰朗、森七菜

醍醐は「家で何回もビデオコンテを観ました。毎回毎回泣いてしまいました。それに新海監督の声を聞きながら、ものすごくプレッシャーも感じていました。すごくお上手なので、それを超えないといけないと思ったので…」と語れば、森は「新海さんの芝居がとてもお上手なので、この新海さんの気持ちの部分や、観ている方が心地よく聞ける部分も、それらを超えていきたいと思いました。だから、何回も聞きました。新海さんがこうやって、ビデオコンテでお手本を見せてくれることによって、言葉にできないことも、伝えてくださったと思います。それが受け継がれていれば良いなと思います。それに、「私のちょっとした個性も出ている」と嬉しいなと思います」と述べた。

監督は「きっと二人はビデオコンテをたくさん観てくれたのでしょうね。その上で、また違うものを見せてくれるので、楽しかったです」と振り返った。

醍醐は「僕は出来上がった作品をまだ観ていないので、自分に対する評価はまだ分からないんですが、「新海監督に褒めていただけるのは、本当に幸せだな」って思います。ありがとうございます」と喜びも爽やかに、そして森も「嬉しいです。ありがとうございます。新海さんはアフレコの時も演出をつけてくださる時も優しい言葉をかけてくださいました。その新海さんの優しさに包まれた声が出せていると良いなと思います」と初々しくコメント。

本田翼、映画『天気の子』製作報告会見にて
本田翼

ところが本田翼は少し異なるアプローチになった可能性があると監督が示唆した。「さっき、醍醐さんと森さんは「ビデオコンテをたくさん観てくれた」と言ってくれたんですけれど、翼さんはまた全然違うアプローチでしたね」と語りだす。監督が本田に「(ビデオコンテを)観た? 」と問えば、まさかの問いかけに「観ました! もちろん、観ています! 」と戸惑いつつも即答した本田。

そして、本田はその証に以下のように話す。「ビックリしたのが、新海さんが女性の声も演じていることでしたね。最初は「あっ、新海監督の声だな」と思っていたのですが、だんだん新海さんの声じゃないと聞けなくなるくらいに自然でした」と。

なぜ新海監督はそのように思ったのかを明かす。「翼さんが演じた夏美の声は当初のビデオコンテから一番遠い場所に行ったと思います。僕が予想もしないアクセントとか予想もしない言い方ばかり出てきて、すごく楽しかったです。きっと皆さんも聞いたら、びっくりすると思います」とやや興奮気味。そこで野田洋次郎(RADWIMPS)が「今のは、褒めているんですか?」と、この発言の真意を問う一幕も。監督は「もちろん褒めています。ものすごく素敵です!」と笑顔を見せていた。

左からRADWIMPS(武田祐介、桑原彰、野田洋次郎)、新海誠監督、醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、川村元気プロデューサー
左からRADWIMPS(武田祐介、桑原彰、野田洋次郎)、新海誠監督、醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、川村元気プロデューサー

そんな話の流れから本田の意外なアフレコ姿が明かされた。裸足でノーメイクで臨んだというのだ。実はこれ本田なりの役作りだったという。というのも「初めて監督にお会いした時に、監督が私の声を聞いてから、「じゃあ夏美の役をお願いします」と言われました。「最初の声の印象がとても好きでした」と言われたので、自分の素や自然体の部分をとても大切にしてアフレコをしました」と誠実に向き合った結果だそう。

さらに本田は「新海さんの映像を観た時に、アニメーションなのに空気まで感じるような映像だなって思ったのです。それはほかのアニメーションやゲームでは感じたことがなかったので…。細部へのこだわりが醸し出しているのかもしれませんね。「本当にすごいな」と思いました」と尊敬のまなざしを向ければ、監督はやや照れつつ「そう言ってもらえると、嬉しいですね。そこは「ちょっとこうすると、きれいになるよね」といった、小手先のテクニックみたいなものもあるんですが(笑)。基本的には、みんなで一生懸命に描くっていうことですかね」ときれいにまとめていた。

国内では359館448スクリーンという東宝配給作品史上最大級での公開。初日は午前0時の最速上映、それに午前9時からの全劇場一斉の初回上映を発表している。なお、監督の前作『君の名は。』は世界135の国と地域で配給したが、本作『天気の子』は7月上旬時点で140の国と地域での配給が決まっている。

映画『天気の子』(東宝 配給)は2019年7月19日[金]より全国公開
©2019「天気の子」製作委員会

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