映画『止められるか、俺たちを』(白石和彌監督)

白石和彌監督『止められるか、俺たちを』キャストが語る

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映画『止められるか、俺たちを』は、映画監督の白石和彌が、師匠・若松孝二と、“何者かになろうと夢みた”全ての人へ送る青春ドラマ。主演の門脇麦をはじめ、若松監督役の井浦新ら出演者のコメンが届いた。

白石和彌監督『止められるか、俺たちを』キャストが語る
©2018若松プロダクション

2012年10月17日の若松孝二監督逝去から6年。若松プロダクション出身で、『凶悪』で第37回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞、『彼女が名前を知らない鳥たち』『孤狼の血』など、いまや日本映画界を牽引する俊英・白石和彌が、師匠・若松孝二が時代と共に駆け抜けた時代を描きだす。白石監督自ら「映画を武器に戦ってきた若松さんの声をもう一度聞きたい」と企画した本作は、記念すべき若松プロダクション映画製作再始動第一弾となる。

白石和彌さん(監督)

まさかの若松プロを舞台とした青春映画を恐れ多くも監督しました。この映画は僕にとっての英雄譚であり、僕自身の物語でもありました。井浦新さんが若松孝二だとカッコよすぎる、と思ったあなた、是非見てください。俳優って、新さんて、凄いなと思うはずです。そして門脇麦さん。もう言うことありません。麦さんを通して、この映画があなた自身の物語になることを切に願っています。

白石和彌監督『止められるか、俺たちを』キャストが語る

門脇 麦さん(若松プロダクション助監督・吉積めぐみ役)

私は若松監督にも、もちろん当時の若松組の皆さんともお会いしたことがありません。そんな中、白石監督を初め、若松組をよく知る皆さんの下、当時の皆さんの背中をひたすら必死に追い求めながら挑んだ作品です。スクリーンの中の彼らは青春を生きる若者の姿そのもので、とにかく輝いていて、胸があつくなりました。私はこの先何度も彼らに会いたくなって、この映画を観るんだろうなと思います。この出会いは私の一生の財産です。

井浦 新さん(若松孝二役)

若松プロに集結した親しい顔ぶれ、真新しい風を吹かせた若者たちと、むちゃくちゃで幸せな夢をみた。ただただ感謝しかありません。

満島真之介さん(ミキサー助手福ちゃん役)

この作品が、私を映画の世界へと招き入れてくれた我が師、若松孝二監督とのかけがえのないあの時を思い出させてくれました。初心を大切に、再出発です。ありがとう。

渋川清彦さん(松田政男役役)

若松監督と時間を共に出来た事は、俺の財産です。学んだ事を胸に自分なりにやって行きます。新宿二丁目の蕎麦屋で、若松監督とクマさんに偶然お会いした夜の事は、一生忘れられません。

音尾琢真さん(赤塚不二夫役)

私自身は若松孝二監督とはお会いできないままでしたが、その意思を受け継いでいる仏のように優しい鬼才、白石監督を通してお会いできているような気持ちでおります。この映画は、心の奥にこんな感情がまだ残っていたのか、と思えるほど、熱いものをこみ上げさせました。私も若松プロにいたかった、心からそう思います。

高岡蒼佑さん(大島渚役役)

「高岡くん、スーツの準備しておけよ」
一緒に作った作品がベネチアに招待された時の第一声。これが若松さんだ。僕がチラチラと横目で見つめつづけてきた若松さんが作品の中にいた。優しさと切なさが胸の中で弾けて、立て続けに二回見てしまった。若松さんを愛する人も若松さんを知らない人も、誰もが若松孝二とあの時代の若松プロに魅了されてしまうに違いない!参加できたことが最高だ!

高良健吾さん(吉澤健役)

この映画の登場人物達のように燃えるように生きたい。ここではないどこかへ行く夢を一緒に見た気がする。

寺島しのぶさん(前田のママ役)

万歳!若松組!

映画『止められるか、俺たちを』(スコーレ配給)は2018年10月13日[土]よりテアトル新宿ほか全国順次公開
©2018若松プロダクション

映画『止められるか、俺たちを』あらすじ

吉積めぐみ、21歳。1969年春、新宿のフーテン仲間のオバケに誘われて、“若松プロダクション”の扉をたたいた。当時、若者を熱狂させる映画を作りだしていた“若松プロダクション“。そこはピンク映画の旗手・若松孝二を中心とした新進気鋭の若者たちの巣窟であった。小難しい理屈を並べ立てる映画監督の足立正生、冗談ばかり言いつつも全てをこなす助監督のガイラ、飄々とした助監督で脚本家の沖島勲、カメラマン志望の高間賢治、インテリ評論家気取りの助監督・荒井晴彦など、映画に魅せられた何者かの卵たちが次々と集まってきた。撮影がある時もない時も事務所に集い、タバコを吸い、酒を飲み、ネタを探し、レコードを万引きし、街で女優をスカウトする。撮影がはじまれば、助監督はなんでもやる。「映画を観るのと撮るのは、180度違う…」めぐみは、若松孝二という存在、なによりも映画作りに魅了されていく。しかし万引きの天才で、めぐみに助監督の全てを教えてくれたオバケも「エネルギーの貯金を使い果たした」と、若松プロを去っていった。めぐみ自身も何を表現したいのか、何者になりたいのか、何も見つけられない自分への焦りと、全てから取り残されてしまうような言いようのない不安に駆られていく。(2018年/日本映画/DCP/シネスコ/119分)
監督 白石 和彌 脚本 井上淳一  音楽 曽我部恵一 |キャスト 門脇麦 井浦新  山本浩司 岡部尚 大西信満 タモト清嵐 毎熊克哉 伊島空 外山将平 藤原季節 上川周作 中澤梓佐  満島真之介 渋川清彦 音尾琢真/ 高岡蒼佑 / 高良健吾 / 寺島しのぶ / 奥田瑛二

映画『止められるか、俺たちを』予告編

©2018若松プロダクション

映画『止められるか、俺たちを』特報

©2018若松プロダクション

映画『止められるか、俺たちを』ポスタービジュアル

映画『止められるか、俺たちを』ポスタービジュアル
©2018若松プロダクション

映画『止められるか、俺たちを』公式サイト http://www.tomeore.com

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