オスカー俳優レオナルド・ディカプリオ

ディカプリオ11度目の来日!悔し涙は何度も流した

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ディカプリオ11度目の来日!悔し涙は何度も流した

オスカー俳優レオナルド・ディカプリオが8月26日、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題 Once Upon a Time in Hollywood )の来日記者会見で、過去に「悔し涙を流したことは何度もある」と語った。

レオナルド・ディカプリオ11度目の来日!悔し涙は何度も流した
オスカー俳優レオナルド・ディカプリオ

映画『ギルバート・グレイプ』で初めて来日して以来、今回の訪日が11度目というディカプリオ。“映画にまつわる知識の塊”のタランティーノ監督は、オフマイクで「(レオ様の初来日は)東京国際映画祭の『タイタニック』の時だと思っていた」と確認する一幕もあった。

クエンティン・タランティーノ監督作として、第72回カンヌ映画祭のコンペティション部門に正式出品され同映画祭でワールドプレミア上映された本作は、1969年が舞台。ディカプリオが演じるリック・ダルトンは人気のピークを過ぎたテレビ俳優で映画スター転身の道をさぐっている。そんなリックを支えるのはスタントマンのクリフ・ブース(ブラッド・ピット)で、二人の数日間が描かれていく。

左から監督、ディカプリオ、プロデューサー
左から監督、ディカプリオ、プロデューサー

映画『ジャンゴ 繋がれざる者』でディカプリオはタランティーノ監督とタッグを組んだ。「クエンティンとリックの魂の部分をどう描くかを話し合いました。映画で描かれるのは、数日間の出来事ですが、リックはプライベートな部分と役者としても変わりゆく時代の波に追いつこうとしています。50年代の番組でカウボーイ役として知られているリックは、アンチヒーローを演じる立場。時代に合わせて業界が変わりゆく中、リックとクリフはコインの表と裏の関係でいて、彼らがどう変わっていくのか。そんなときリックは撮影現場で天才少女とされる子役と交流したことで、秘めた才能に気が付くのです。クエンティンは、僕たちが演じるキャラクターのバックストーリーを緻密に作り、前もってすべて伝えてくれました」

クエンティン・タランティーノ監督とレオナルド・ディカプリオ
クエンティン・タランティーノ監督とレオナルド・ディカプリオ

さらに、どのように捉えたのか語る。「それが役作りに役立ちました。僕はどのような役でも徹底的にリサーチをします。本作は少し変わったシナリオでした。リック・ダルトンとクリフ・ブースは業界の中心から外れていて、ハリウッドが変革していくのを肌で感じつつある。ブラッドも僕も、どちらかといえば俳優として成功しているといえるでしょう。だからこそ、業界の状態やロサンゼルスをよく見て知っているので、生き延びるために共依存関係にあるリックとクリフの立場がとてもよく分かるんです。とはいえ、歴史と文化が激動する時代において、ハリウッドという魔法のような場所にリック自身は存在しているし、仕事もあるんです」

ディカプリオ「功績が忘れられている」

実際の役作りは「たくさんの役者を参考にしました。リサーチをしている時は、未知の世界に入り込んだような感覚。タランティーノは映画の知識が豊富なのはみなさんご存じの通り。僕が詳しくは知らなかった俳優のこと、それに歴史をたくさん教えてもらいました」と振り返り、「本作はハリウッド業界をトリビュートしてセレブレートするもの。僕たちが愛した作品に貢献していた人々の多くが、今では忘れ去られていますが」とも。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』メイキング写真
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』メイキング写真

順風満帆と思われがちな“スター俳優”のディカプリオだが、劇中で涙するシーンにちなんで「悔し涙を流したことがあるか」問われると、「誰でもあると思います。いま具体的に思い出せませんけど、何度も悔し涙を流したことがあります」と簡潔にまとめていた。

そして「この小さな街ハリウッドに生まれ、ロサンゼルスで育ちました。この夢の国には、世界中からたくさんの人が集まります。でも、誰もがここで夢を掴めるものではない。僕は運が良くて、学校が終わったらオーディションに行く生活ができましたし、それで今に至ります。自分で選択し決断できることは奇跡だと思います。ですから日々感謝しています。なぜなら99パーセントの人は、この奇跡を得られないからです」という見解を述べた。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給)は2019年8月30日[金]より全国公開

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