映画『霧の中の少女』真実が正義とは限らない?!奇妙な事件描く

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映画『霧の中の少女』真実が正義とは限らない?!奇妙な事件描く

ごく普通の人間の心の闇に切り込む、イタリアの作家ドナート・カリシの同名ベストセラー小説をカリシ自身が映画化した映画『霧の中の少女』(原題 La ragazza nella nebbia 英題 THE GIRL IN THE FOG )は“真実が正義とは限らない?!”奇妙な事件描く。

精神科医フローレス(ジャン・レノ)とヴォーゲル警部(トニ・セルヴィッロ)
精神科医フローレス(ジャン・レノ)とヴォーゲル警部(トニ・セルヴィッロ)

その世にも奇妙な事件は、妖しい霧が立ち込めるクリスマス・シーズンの田舎町アヴェショーで起こった。地元の純真な少女アンナ・ルーが、教会に行くため自宅を出てまもなく忽然と消えてしまったのだ。捜査の指揮を執るため都会からやってきたヴォーゲル警部は、この目撃情報も物証も一切ない事件を何者かによる誘拐だと断定し、メディアの好奇心をあおってセンセーションを巻き起こす独特の捜査手法を実践していく。やがてヴォーゲルは捜査線上に浮かび上がったマルティーニ教授を容疑者と見なして追いつめるが、正体不明の連続誘拐魔“霧の男”に関する情報がもたらされ、ヴォーゲルの“完璧なる捜査”は根底から覆されていくのだった……。

映画『霧の中の少女』ポスタービジュアル
映画『霧の中の少女』ポスタービジュアル

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』や『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』、そしてイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニをモデルにした近作『LORO(ローロ) 欲望のイタリア』における名匠パオロ・ソレンティーノとのコラボレーションで絶賛を博し、日本でも多くのファンを獲得したトニ・セルヴィッロ。この“イタリアの至宝”とも呼ばれる世界的な名優に「脚本の質の高さに心を奪われた」と言わしめた『霧の中の少女』は、アルプス近郊の山間の町で発生した少女失踪事件の意外な成り行きを描いたミステリー・スリラーだ。セルヴィッロを驚嘆させた脚本と、その原作小説の作者であるミステリー作家ドナート・カリシの監督デビュー作。さらに『グラン・ブルー』『レオン』など幾多のヒット作でおなじみのジャン・レノが助演を務め、セルヴィッロとの初共演が実現した。

本作の最大の見どころは、ミステリー作家としてベストセラーを世に送り出し、国内外で高い評価を得ているドナート・カリシ監督が創出したストーリーとキャラクターの妙だ。

映画『霧の中の少女』
“イタリアの至宝”名優トニ・セルヴィッロ

少女失踪事件の解明に挑む主人公ヴォーゲルは、巧妙にメディアを操って藪の中の犯罪者をあぶり出す型破りな捜査官。常にカリスマ的な威厳に満ちあふれたこの男は、傲慢とも思えるほどの自信家であり、狙った獲物=容疑者は絶対に逃がさない。ところが今回の事件はヴォーゲルを嘲笑うかのように異様な展開を見せ、その行く手には観る者の想像をも超えた驚愕の真実が待ち受けている。はたして霧のかなたに消えた純真な少女は、どこへ連れ去れたのか。神出鬼没の連続誘拐魔“霧の男”は、本当に存在するのか。すべての答えが明らかになる衝撃的なラスト・シーンまで、一瞬たりとも目が離せない。

大学の卒業論文で連続殺人犯をテーマに選び、犯罪学と行動科学を研究したというカリシ監督は、ミステリー作家として成功を収めるはるか前から、このジャンルのスペシャリストとしての知識を蓄えてきた。「数多くのどんでん返しと謎、独特の感情、サスペンス」こそがスリラーに必要不可欠な要素だと語るストーリーテラーが、この監督デビュー作で遺憾なく手腕を発揮。念入りな伏線やミスリードを張り巡らせて観る者を翻弄しながら、ごく普通に社会に溶け込んで生活している人間の心の闇に切り込み、“平凡な悪”という主題を探求したドラマも見応え十分である。ちなみにカリシ監督は、ダスティン・ホフマンとトニ・セルヴィッロを主演に迎えた第2作『L’uomo del labirinto』をすでに完成させており、今後さらなる活躍が期待されている。

映画『霧の中の少女』(キノフィルムズ・木下グループ 配給)は2020年2月28日[金]よりkinocinema横浜みなとみらいほか全国順次公開

映画『霧の中の少女』あらすじ

 かつてリゾート地として栄えた山間の田舎町アヴェショー。雪が降りしきる深夜、引退間近の精神科医フローレス(ジャン・レノ)が、警察から捜査への協力を要請される。彼が事情を聞くよう依頼された相手は、交通事故によって記憶が混濁したヴォーゲル警部(トニ・セルヴィッロ)だった。ヴォーゲルはアヴェショーを騒がせた少女失踪事件の任務を終え、都会に戻ったはずなのに、なぜ真夜中にこの町へ舞い戻ってきたのか。ヴォーゲルのシャツにこびりついている血痕は誰のものなのか。フローレスに促されて重い口を開いたヴォーゲルは、数週間前のクリスマス・シーズンにさかのぼり、世にも奇妙な少女失踪事件の全貌を語り始めた……。それは、アヴェショーの町が濃霧に覆われた12月23日の18時頃、教会に行くため自宅を出た地元の少女アンナ・ルーが謎の失踪を遂げた目撃情報も物証もない事件のことだった。(2017年/イタリア/イタリア語/カラー/SCOPE/5.1ch/128分 字幕翻訳 岡本太郎)
監督・原作 ドナート・カリシ |出演 トニ・セルヴィッロ、アレッシオ・ボーニ、ジャン・レノ
 

映画『霧の中の少女』予告編

映画『霧の中の少女』公式サイトgirl-fog.jp
2020年2月公開オススメ映画『レ・ミゼラブル』『霧の中の少女』ほか
ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ(原題 HITLER VERSUS PICASSO AND THE OTHERS. ) – 映画予告編

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